2020-01-01から1年間の記事一覧
今年はコロナだろ。 というのが嘘偽らざる心境でありますが、それが一番良いという訳ではもちろん無い。しかし何もかもが新型コロナCOVID-19に振り回された一年でありました。来年はどうなるのかさっぱりわからないけれど、良い年になってください何事も(切…
ラヴクラフトの怪物たち 上 発売日: 2019/08/31 メディア: 単行本 ラヴクラフトの怪物たち 下 発売日: 2019/12/07 メディア: 単行本(ソフトカバー) 原著は2014年に刊行された最近の作家によるクトゥルフ神話作品集。本邦初訳というものも多いけれど以前学…
文学フリマで入手した私家版。「漂着文庫」レーベル第一回配本の田中重行氏によるホジスンの未訳作品短編集*1書誌情報などはこちらに。同梱されていたリーフレット(漂着文庫月報)によれば 正直言って「夜の声」レベルの海洋怪奇小説の傑作がまだ未訳で残っ…
Iの悲劇 (文春e-book) 作者:米澤 穂信 発売日: 2019/09/26 メディア: Kindle版 久しぶりに黒米澤。 Iターンをテーマに廃村をよみがえらせる計画が、幾度となく発生する隣人間のトラブルによって瓦解していく様を描く連作短編集。連載が半分、新規書き下ろし…
で、続きです。前回はこっち。 およそ模型で塗装といえば世間様ではエアブラシか筆塗りか、みたいな話になるのですが、世間から遠く離れたところで缶スプレーを振ってるこの身の好み、模型雑誌なんかでももう少し缶スプレー塗装法の解説とかやってくれないも…
事情を知らない転校生がグイグイくる。 7巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER) 作者:川村拓 発売日: 2020/11/21 メディア: Kindle版 というわけで「事情を知ってる同級生がグイグイくる。」も7巻目です。今回の山場はバレンタインとか6年生を送る回とかで…
公式。 おジャ魔女どれみ20周年記念作品というわけで、20年というのもあっという間ですね。当時はまだ20代で、アーマーモデリングも隔月刊でした(関係ない)。 特にネタバレがどうこうというタイプの映画ではないと思うのですが、念のため続きは隠しておき…
ちょっと思うところあってキットレビュー的な記事を書いてみようと思います。最近あんまり読書もしてないしねー。
メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘たち (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ) 作者:シオドラ ゴス 発売日: 2020/07/16 メディア: 新書 まーイマドキなお話…ですね。19世紀のイギリスを舞台にジキル博士の娘メアリ・ジキルと、彼女の周りに集う「マッド・…
特捜部Q―アサドの祈り― (ハヤカワ・ミステリ) 作者:ユッシ エーズラ オールスン 発売日: 2020/07/07 メディア: Kindle版 特捜部Qシリーズ第8巻。これまで様々に示唆されてきた特捜部Qの主要メンバー、アサドの過去が明らかになる一冊。シリーズ開始当初より…
ガールズ&パンツァー 劇場版Variante 6 (MFコミックス フラッパーシリーズ)作者:伊能 高史発売日: 2020/10/23メディア: Kindle版廃遊園地での戦闘に移行する第6巻、観覧車先輩大活躍でアリマス。例によって本編では描かれなかったキャラの掛け合いが楽しい…
アメリカン・ブッダ (ハヤカワ文庫JA) 作者:柴田 勝家 発売日: 2020/08/20 メディア: Kindle版 近年名を馳せる事多い戦国武将もといSF作家柴田勝家(本名:綿谷翔太)*1の短編集。民俗学とSFの融合というのはこの人の作品によく掲げられる惹句で、成程そうい…
ザリガニの鳴くところ 作者:ディーリア・オーエンズ 発売日: 2020/03/05 メディア: Kindle版 ミステリ…なのかなあ。アメリカ、ノースカロライナ州の湿地帯で不審死を遂げた遺体が発見される1969年の事件が捜査され容疑者が逮捕されるパートは確かに推理小説…
故郷から10000光年 (ハヤカワ文庫SF) 作者:ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア 発売日: 1991/04/01 メディア: 文庫 むかし何かのアンソロジーで読んで、読み返したくてもタイトルも著者も失念していた作品が本書に収録されている「故郷へ歩いた男」だと知っ…
公式。去年何も知らずに外伝を見て*1、その後TVシリーズを履修して*2、悲劇的な事件や幾度の公開延期を経て漸くに。劇場ではパンフレットが品切れでしたが、幸いこちらのサイトで正規に購入できました。 発送は9/23以降だそうですが、こういうのが増えると良…
フタバスズキリュウ もうひとつの物語 作者:佐藤 たまき 発売日: 2018/08/03 メディア: 単行本(ソフトカバー) フタバスズキリュウ発見50周年を記念して2018年に刊行された一冊。著者佐藤たまき氏は日本の首長竜研究の第一人者と目される、フタバスズキリュ…
公式。といっても映画の公式サイトというのは無いのね。完全新作ではない総集編+新作カットが「完全版」ならばTVシリーズは不完全なのかという難癖wはともかく、面白い映画でありました。大画面と迫力の7.1ch音声で大空を自由に飛び交うヒコーキ映画、なか…
黄金列車 作者:佐藤 亜紀 発売日: 2019/10/31 メディア: 単行本 「スウィングしなけりゃ意味がない」*1に続く第二次世界大戦もの。あちらがドイツの無軌道な若者であったのに対して、こちらはハンガリーの中年~初老の公務員たちが主体となる。タイトルにな…
八月の暑さのなかで――ホラー短編集 (岩波少年文庫) 発売日: 2010/07/15 メディア: 単行本(ソフトカバー) 暑いから読んだ。 というのはまあ、一面の真実ではあるのだけれど、岩波少年文庫の児童向け作品にも海外ホラーアンソロジーなんてあるんだなと、そこ…
夜光雲のサリッサ 5 (リュウコミックス) 作者:※Kome,松田未来 発売日: 2020/08/12 メディア: コミック 今巻でようやく12人目と13人目の「火球の子」が登場し、これで役者が勢ぞろい…あれ4巻で12人出てなかったかしらと思ったら、なるほど怪人少女のエデ…
amazonにも扱いはあるんですが、成人コミックスははてなブログには直接は貼れないのかな?「荒野のコトブキ飛行隊」機体デザインやホビージャパン誌のガルパン記事も手掛けられたイラストレーターにしてモデラーのトキハマジローこと時浜次郎先生初の商業単…
公式。 以下ネタバレにつき例によって。
ビルマに見た夢 作者:古処 誠二 発売日: 2020/04/21 メディア: 単行本 古処誠二のビルマものというのも随分巻を重ねてきたけれど、本書は珍しくいい話というか「きれいな話」が続く連作短編集。「小説推理」連載の双葉社刊という事情が関係しているのかな?…
モリナガ・ヨウのプラモ迷宮日記第3集「フラットレッドの巻」 作者:ヨウ, モリナガ 発売日: 2020/07/30 メディア: 大型本 アーマーモデリング誌連載イラストコラム、第3巻*1。おおむね2012年~2020年の掲載分とプラスαというかたちで、タミヤMM50周年記念や2…
こうしてイギリスから熊がいなくなりました 作者:ミック・ジャクソン 発売日: 2018/08/10 メディア: 単行本 イギリスには熊がいないそうである。 言われてみれば確かに聞いたことがない。ヨーロッパで熊と言えば(イギリスはヨーロッパかという疑念はさてお…
無常の月 ザ・ベスト・オブ・ラリイ・ニーヴン (ハヤカワ文庫SF) 作者:ラリイ・ニーヴン 発売日: 2018/03/06 メディア: 文庫 同題の短編集はハヤカワ文庫SFの327にもあるけれど、そんなこと知らなくても生きて行けます。というわけで本書は2018年に刊行され…
巨砲モニター艦 作者:イアン・バクストン 発売日: 2019/06/03 メディア: 大型本 1914年から1965年まで半世紀にわたるその存在期間に、二度の世界大戦で重要な役割を果たした42隻のイギリスのモニターについての、起源、活動、末路について書き綴った本稿が、…
特別料理 (異色作家短篇集) 作者:スタンリイ エリン 発売日: 2006/07/01 メディア: 単行本 「ぜんぶ本のはなし」で取り上げられていた*1ので興味をもって手に取ってみる。表題作は古典の名作ではあるのだけれど、近年の日本では米澤穂信のオマージュ作品の方…
ぜんぶ本の話 作者:池澤 夏樹,池澤 春菜 発売日: 2020/06/27 メディア: 単行本 池澤春菜嬢が作家池澤夏樹の娘であることは、むかしはあんまり広言されなかったように思うのだけれど、それでも結構前からこの2人が親子だ、ということは知っていた。そういえば…
後宮小説(新潮文庫) 作者:酒見 賢一 発売日: 2014/08/01 メディア: Kindle版 「改版」というのもあるらしいけれど(amazonで出てくるのはそれらしいのだけれど)、読んだのは平成五年刊行の文庫本(の、二十一刷だった)。第一回ファンタジーノベル大賞受…