で、続きです。前回はこっち。
およそ模型で塗装といえば世間様ではエアブラシか筆塗りか、みたいな話になるのですが、世間から遠く離れたところで缶スプレーを振ってるこの身の好み、模型雑誌なんかでももう少し缶スプレー塗装法の解説とかやってくれないものかしら。
モデルアートで最近やってたそうですが
それは読み忘れたの(´・ω・`)
缶スプレー塗装と言っておいて何ですが、まずはじめは筆塗りからやります。タミヤアクリルのダークグリーンを、凹部やなんやら、スプレー飛沫の回り込み難いところにあらかじめ塗っておく。いわば影部となるのでなるべく暗い色を塗っておきます。
しかしいまどきタミヤアクリルの大瓶が現役ってそれはどうよ(´・ω・`)
まずタミヤカラーのTS-70陸上自衛隊ODを全体的に、上も下も吹いていきます。これは下地となる色なので、車体も砲塔も全部一旦これで塗ろうと思うじゃない?
缶スプレー塗装あるある:
— あぼがど (@abogard_ausfB) 2020年11月15日
作業途中でカラーが無くなる
_(:3 」∠ )_
初手から万策尽きたかとお思いでしょうが、こんなことは缶スプレー塗装を続けていればよくあることなので、慌てず騒がず砲塔はTS-78フィールドグレイをこれまた全体に吹きます。あまり違和感ないでしょう?と自分に言い聞かせる。
いやあ、載せてみると違和感ありまくりなんだなこれが(´・ω・`)
とはいえ、どちらもあくまで下地ですし、方向性としては上に行くほど明るく鮮やかになるというようにしたいので、むしろこれはこれで望ましいことでもあり。
あるんだよ(´・ω・`)
前照灯基部付近に塗り残しが出てしまいました。エアブラシだとこういうところにピンスポットで吹けるんでしょうけど、あいにく缶スプレーではそうもいかんのですな。そのために事前に潰しておくんですがまあ、ここから重ねていくのでこれぐらいなら十分対応可能です。
砲塔と車体をあわせたまま、クレオスのSG06MSグリーンを上から吹きます。上からだけです。これは天頂部分の明るさを出したいからで、言ってみりゃハイライトみたいなもんですかね。ガンダムカラーとして用意されてるザクの薄い緑色はこういう時に実に役立つもので、タミヤカラーやMr.カラーの同系統のカラーだとカーモデル用途とかでグロスだったりメタリックだったりするものもあって、ちょっと戦車には向かないかなーと思。
その上からタミヤのAS-14オリーブグリーンを横、あるいは斜め上方から吹き付けます。車体下部には陸自ODが残り、天面にはMSグリーンの明るさがグラデーション風に見え、側面にあった違和感を隠すような感じで。
タミヤのASはエアモデル用の塗料ですが、かなりいい感じの色が揃ってます。戦車にも相当使えるものです。ロシアングリーンのスプレーあればいちばんなんでしょうけどね。
上から見たらこんな感じで。一見粗いように見えて実際粗いんですが、それはこの後ウェザリングとかフィルター塗装でまとめて行きます。
車体前面です。照明でかなり飛んじゃってますが肉眼では上面部分との違いがハッキリ見て取れました。だいたいこの、暗いのを全体に吹いて明るいのを上から、そして側面に中間色を吹いてまとめ上げて…という3色使うのが基本かな。もっとも仕上げの色の明暗にも左右されましょうし、もっといろいろ重ねても面白いかと思います。
塗膜を保護するために一旦スーパークリアー半光沢を吹いておきます。この上から塗り重ねていくのでラッカー系にしないといけません。以前水性吹いてエライ目に遭いました💦
この辺の順番は何が正しいかまだ試行錯誤してるところもありますが、Mr.ウェザリングカラーのマルチブラックでスミ入れして、装備品の鉄部分はクレオスのメタルカラーMC212アイアン、キャタピラはタミヤラッカーのLP-54ダークアイアン(履帯色)を塗って取り付けます。キャタピラは結局、一部隙間が空いちゃいましたが…
目立たないから大丈夫だと心に三度呪文を唱える(´・ω・`)
クレオスのフィルタ・リキッドWC12フェイスグリーンを車体中心に塗って行きます。ここは全体に塗ってふき取り、凹部に塗料が残るような塗り方をしました。
砲塔部分中心にWC10スポットイエローを、こちらは点付けしてから溶剤で溶かして垂れ流すような感覚で…
やったんだが、そんなに印象変わらん(´・ω・`)
今回あんまり汚さない方針だったんですが、鋳造肌を際立たせたくて昔ながらのパステル削り粉をパサパサと。タミヤのウェザリングマスター使えばいいんですが、手持ちにグレー系が無かったのよ。
ここでデカール貼りました。デカールを貼るタイミングもいろいろで、基本塗装終えてクリアーの前に貼るというのもアリでしょう。でも今回は校章も車番も綺麗に出したかったので、フィルター塗装の上に貼っています。
なお劇場版のグリーン塗装ではありますが、校章は冬季迷彩用の大きめのを貼ってます。ちょっとしたくふう。
まだこれ乾燥前の状態なんですが、ことガルパンの戦車に関してはデカールのシルバリングやシワなんかを、あまり気にしていません。これはTVシリーズの円盤コメンタリー(スタッフコメンタリー)でたしか鈴木貴昭氏が、これらのマーキングは塗装ではなくラッピングフィルム状の物を貼り付けているのではないか…とコメントされていて、なるほどそれなら楽でいいなと思ったからです。楽、\(^o^)/ばんざーい。
すっかり忘れていた前照灯をマッキーペイントマーカー銀で塗り。これぐらいのワンポイントなら塗料出すより全然早いぞマッキーはつむじ風だな!
そしてガルパンおじさんもHi-Yoシルバーするのだ。
あっキューポラの機銃が無いのはワザとですからね!!取付穴が残ってるのは埋め忘れたからですけどね!!!
これでいちおう完成であります。防盾の幅など本編設定の形状とは異なる箇所もありますが、そこはおてごろに行きましょう。
後面からです。キャタピラの隙間はフェンダーが隠してくれます。黒のスミ入れはフィルターかけた後にやったほうが良かったかも知れんな。いまから塗り足すかな(´・ω・`)
やはりジョイショップタグチさんで買ってきたメディコムUDFシリーズのカチューシャ&ノンナとならべて記念写真。確かこのフィギュアは1/16スケールで、1/56の戦車とは全然スケールが合いません。でもね、これぐらいのサイズ感のほうが戦車とキャラクターフィギュアとを等分に見られて良いんでないかなーと、思いますのん。
百合の間に挟まれる戦車、イイよ(´・ω・`)bネ!