ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

「宇宙戦艦ヤマト2199 第六章 到達!大マゼラン」見てきました。

 女 子 力 !

地上波放送もたけなわなのでネタバレについては万全の注意を払ってほしい。

ネタバレ:ドメル死にます


知ってた(´・ω・`)


・七色星団の戦闘はとにかく美しかった。一面を覆う雲や海面、到底宇宙空間とは思えないようなヤマト宇宙を美しく昇華させることで映像に説得力ならぬ「納得力」を持たせていたような、ちょっと新海誠モーレツ宇宙海賊の映像と通じるものがあるように感じます。

・急降下爆撃機や雷撃機が乱舞する対艦攻撃の映像を見たのは無印ゾイドのウルトラサウルスVSシンカー部隊の戦闘以来かなあ。ゾイドのアレだって原点はヤマトだろうと思われて、まあいろいろと伝統です。

・「もしミッドウェー海戦勝てりせば」ってのはある種、ある世代の人には呪いみたいなものなんだろうか。オリジナルのヤマト同様天王山の決戦に勝つと即座に首都侵攻ではある。決戦思想は映像(てか戦争フィクション全般か)と相性がいいのだろうな。

・パンフレット冒頭の解説(氷川竜介による)は毎度ツッコミどころがあるけれど、ミッドウェー海戦を例に引いて「戦闘空母と呼ばれる『飛龍』」ってそんなこと誰が言ったんですか。砲填兵装持つ空母なら赤城と加賀を引き合いに出すべき。

・まーねー、戦艦と空母の能力を併せ持つ「戦闘空母」って甲板展開ギミックも楽しいし旧シリーズのいくつかでデスラーの座乗艦のなったのもよくわかるんだけど、中途半端で大して役に立たないフネなんだろーなーと、今回はドメラーズIIIが艦隊指揮を執ってるからか、とにかくそう思ったわけだ。敵戦艦の主砲射程距離内に空母入れたらダメですよドメル上級大将(汗)

・考えてみれば大田と南部が大活躍なんだよな今回の七色星団は。船務科先任将校でブリッジ詰めが担当の森船務長が特に仕事もなく艦内をウロウロしていたのとは大違いである。おまえは自由惑星同盟の艦の中の人かと。さらわれても文句言えません。

・とまあお話しのために合理性が犠牲になってるきらいがいくつか散見されました。そもそも2クールで収まる話じゃなかったんだろうなあ結局は。若干作画の粗が見えたのはいよいよ製作サイドも本土決戦か。

・従来のヤマトとまったく異なる重要な変更点をナレーション処理で済ませたのはもうこりゃ仕方がない。

出渕さんは基本的に「オマージュ」とフェティシズム」のひとなんです。

とパンフレットの今西隆志インタビューで言われているようにつまりその、アレンジメントとクリエイトは違うって事なんだろうなあ

・今回とうとう名前持ちのヤマトクルーに死人が出てしまいました。いえそりゃ冥王星で死んだ根本にも名前はありましたけれど、準レギュラー的立場では伊東が初の死者か。俺の新見さんが営倉の中で膝抱えたり笑顔曇らせたり襟元乱れたりとサービス満点なのも、考えてみれば全部伊東のお陰であった。もって瞑すべしか。

・出来ればモブシーンなどで関俊彦さんの出演が続投されると有り難いのですが…

・乗組員の損耗が激しいからかモブのキャラに出番が増えたひと(特に女子)が多くてうれちい。戦術科甲板員でひろしの部下の褐色キャットスーツ子ちゃんは「宮澤ちずる」っていうらしいぞチェックだ!次で終わりでもチェックだ…

・でも今回のエピソードで人生大波乱の彼のひとを見て、ポスト2199の目処が付きました。地球に迫る白色彗星とガトランティス帝国の脅威、その尖兵として艦隊指揮を執るのは前シリーズにも登場した人物で…

「…久しぶりだなヤマトの諸君」
「誰?」
「俺だよ俺、藪 助 治 だよ!

そんなヤマト2200はイヤだw しかしガトランティス人は元気だなあ、そりゃ白兵戦担当を乗せたくなるわけだな

・むかしからヤマトで「愛」を担うのは女性キャラクターの仕事でした。旧作ではしばしば一人の女性キャラクターだけに重責が負わされ時に物語を歪なものにしていたのですが、今作ではコスモ女子会に見られるように愛と共存の道筋は幾人ものキャラクターたちに分担されるようです。それはとても良いことだろうと感じます

・ではイスカンダルで独りヤマトを待ち受けるスターシアの立場はいかなものであろうか、すべては夏の終わりに明らかとなることでしょう…