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ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

谷甲州「コロンビア・ゼロ」

「新・航空宇宙軍史」シリーズ第一巻ということで、待望の(?)第二次外惑星動乱が主な舞台となる模様。本書では戦後四十年を経てだんだんと実感を増していく「次の戦争」の気配と、表題にもなっているコロンビア・ゼロへの奇襲攻撃で第二次外惑星動乱がまさに始まるところまでを描く。重力波センサやヴァルキリー照準システム、それになによりコンパクトで効率的なエンジンを実用化できたことにより外惑星連合が優位に立っているように見えるけれど、「陸上戦闘の概念を一変させる画期的な新兵器」であるところの“スパイダー”のしょっぱさ加減をみるにつけ、今度の戦争も航空宇宙軍の勝利はゆるぎないかのようにも思える。もっとがんばれタナトス戦闘団(の子孫のひとたち)!

まーね、どちらがどんなにがんばったところでどうせ汎銀河人にはかないっこんないんですけどね(えー)

いずれにせよ谷甲州氏には「中間管理職の悲哀」とか「巨大組織のなかの日陰グループ」が頑張るような種類のミリタリーSFを、もっとどんどん書いて欲しいものであります!

あとシャチとかシャチとかシャチとか。