二足歩行しようぜ!!(挨拶)
映画「動物農場」を見てきましたよ〜公式サイトはこちら。
http://www.ghibli-museum.jp/animal/
日本初公開って書いてあるのにウィキペディアの「動物農場」項目には熊倉一雄以下日本語版キャストが並んでいるのはなんでなんだぜ?
原作読んだのはかれこれ十数…いや二十年近く前か?随分昔のことだけどOKOK、ストーリーはちゃんと憶えてます。レーニンが死んだ後にトロツキーもトハチェフスキーも失脚粛清されてスターリンが暴政を敷くのです。革命万歳ってなモンですようひゃー!!総統、私は歩けます!!!すいません最後のは嘘です。
公開二日目にして余裕でガラ空きでした、ちぇー。もっと映画館中戦隊シリーズ歴代レッド大集合みたいになるのかと思ってたのに。
ジョージ・オーウェルが直接取り扱ったのはロシア革命とソビエト連邦の政治体制なのですが、あまりに巧妙に寓話化・ファンタジー的な昇華作用を施してしまったために世の中大抵のピラミッド型権力構造に対する指弾になっちまったのはこれやっぱり「構造主義」ってヤツなんでしょうか?もし仮に現代日本のいわゆる「格差社会」に類似するものがあるとすれば、それはもういつでもどこでも飽きることなくぼくたちわたしたちが繰り返してきたことなんで、この先何があろうがなかろうがやっぱりいつでもどこでも飽きることなくぼくたちわたしたちは同じことをするんだと、真面目に断定しますね。
ただ、ちょっと鼻についたのはこれ確か原作はロバのベンジャミンが窓から人間のように服を着て、人間のように歩き出すブタを見て驚愕するところで終わってたかと記憶しているのですが、映画ではそこから「裏切られた動物たち」がもう一度四本足で革命やって終わります。「革命は<盗まれた>のでもう一度やればみなさんハッピーです」って思想は確かに大昔は誰かが夢見ていて、結局そんなもんは何処にも訪れていないかと思うのですがおいおいEUにユーロコミュニズムなんか残ってないでショ!なんでポーランドがクラスター爆弾禁止条約に反対してると思ってるんですかいプンスカポン。
まあ、今でもそう考えてる人たちはいるんだろうなーと、やはり十年ぶりぐらいに自分の卒業した大学の構内にもぐり込んで思った訳ですハイ。器は随分変わったけど中身はまるで同じでした。テラナツカシス。