ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

アラン・ムーア/ディブ・ギボンズ「ウォッチメン」

自分が読んだのはメディアワークス版で巻末解説などが異なる

先に映画を見てしまったのでインパクトの点では劣らざるを得ない。ザック・スナイダー監督はいい仕事をしたんだなあ、とは思った。「原作をなぞっただけで映画的な新味は何一つない」的な映画評をしてる人は多分コミック読んでないんじゃないかな、とか。ラストの相違だけに限らず原作コミックの世界は様々な次元(?)で「コミック的なモノ」が支配していて流石にそれはフィルムに映し出せないじゃないか。初代ナイトオウルの引退とかロールシャッハのマスクの材料とか、皆「スーパーヒーロー」に揺り動かされる箇所は原作の方がはるかに解かり易く、面白いものだ。映画ではこの辺り最初から撮影されてないのか「ディレクターズカット」で追加されるのかそれは判らないのだが…

あー、なんかどうやっても映画の感想を補足してる様になってしまうのでこれも書いちゃえ。映画版でオジマンディアスことエイドリアン・ヴェイドの会社が販売してたアクションフィギュアは、ありゃちっとも80年代の商品デザインじゃなくて苦笑したんだけれど、それも矢張りDr.マンハッタンの恩恵でフィギュア業界も進歩加速されたんだろうかw

人づてに聞いた話では80年代のNYは非常に治安のよくないところで、タイムズスクエアのすぐ近所でポルノショップや風俗店がごく普通に営業していたらしい。そんなところで核戦争の恐怖に備えるのは確かに大変だろうな…