- 作者: 峯山政宏
- 出版社/メーカー: 彩図社
- 発売日: 2008/04/25
- メディア: 文庫
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「本の雑誌」今月号に紹介記事が載ってて(高野秀行による)それがあんまり面白かったんでつい購入。てっきり新刊だと思ってたら去年の刊行だそうで、それでもかなり最新のドバイ情報だとは思う。最後にTVで見たのはなんかのバラエティ番組で「ザ・ワールド」を空撮し、造成が全部終わってるのに住宅が一軒しか建ってない様をゲラゲラ笑うようなものだったが、不動産取引が停滞したなら(経済的には)相当に危険なのではないかと、その時は思ったなあ。
どうもドバイには不動産ブローカーとホテルマンしか住んでないような印象があって、いやもちろんそれ以外にも大勢の人が出稼ぎに来ていますよ?そんでこの本によるとドバイの属するアラブ首長国連邦(UAE)では外国籍の出稼ぎ労働者は雇用関係にある会社が倒産したり閉鎖したりでこの世に存在しなくなったりとか、もしくは単に解雇されたりで職を失ったりすると滞在法違反で罪に問われる、つまり
無職=犯罪
地獄だだだだガクガクガクガク (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
とゆーわけでまさしくそんな目に遭った著者の体験記。四日間しか入ってなかったのにアブダビ中央拘置所のエピソードが濃ゆすぎるw
「ソマリアではなんの仕事をしていたの?」
彼はぽつりと呟いて答えた。
「毎日射撃すること」
いや笑えないですよ?うん。刑務官が腐敗しきってたり食事に腐敗臭が漂ってたり人間が文字通り生きたまま腐っているような場所でも「戦場と比べればどこだって天国だよ」と、なんだかハッとさせられる話も在ったりする。