ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

ディヴィット・アンブローズ「リックの量子世界」

リックの量子世界 (創元SF文庫)

リックの量子世界 (創元SF文庫)

量子論を題材にしたパラレルワールド小説でテーマは家族。だけれど「クォンタムファミリー」ではありません(w

しまった今の1行で全部説明しちゃった気がするぞえーとそうだね、いろいろあったけれど結局最後は伏線が回収されていく様は綺麗だった。読んでいて具体的にどこがどうとは言えないが「映画的」な印象を受けていたらあとがきによるとこの人元は脚本家の出で「ファイナル・カウントダウン」とか手がけていて――と、成る程確かにあれもパラドックスの処理と伏線の回収は面白かったなあとか、思い出す。

でも多世界解釈ってどこか寂しいよなあとか思うのだ。エンタメ的にはこっちの方が遣り易いと判るのだけれど。


しかし核家族すら崩壊が囁かれる現代ニッポン、その先にあるのはやはり量子家族で所在不明高齢者問題(別名シュレディンガー老人問題)も多世界解釈を導入すれば一挙に解決ですよ!クォンタムエルダー!!