ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

J.R.R.トールキン「サー・ガウェインと緑の騎士」

サー・ガウェインと緑の騎士―トールキンのアーサー王物語

サー・ガウェインと緑の騎士―トールキンのアーサー王物語

小説、というよりは稀代の言語学者による古典籍の現代語訳。あくまで現代イギリス英語として再構築されたものなので、そこからさらに訳を重ねて日本語で読んでしまうと作品の意義は薄れてしまうかもしれないけれど、指輪関連以外のトールキン著作って一般ではなかなか読めないかと思うのでこの本自体は貴重だと思う。表題作以外に詩文など合計四本を収録、また巻末の解説・解題が重要と思われる。

表題となった緑の騎士の物語については概括的には知っていたけどオリジナル(に近い形)を読めたのは良かった。訳者あとがきでも指摘されていることだが、「この世界」というべきところを「ミドルアース」としているのは(・∀・)ニヤニヤ して良い箇所だと思われww翻訳って傲慢だなwww

むかしねー、ガキの頃見たアーサー王のアニメで「緑の騎士」って謎の人物が出てきて結構よい役どころだったと思うんだけど、詳しいことはすっかり忘れちゃってて…

エクスカリバー引っこ抜いたりマーリンが出てきたのはさすがに覚えてる。そして大事なことですが




アーサー王は男でした。*1