- 作者: H.P.ラヴクラフト,A.ダーレス,Howard Phillips Lovecraftt,August Derleth
- 出版社/メーカー: 国書刊行会
- 発売日: 2008/05
- メディア: 単行本
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発売日が伸びたり発売日が伸びたり書店に置いてなかったり書店に置いてなかったりで入手に難儀した一冊。やっと目にしたときには思わず感謝の言葉を「あざーす」っと…こ、これはアザトースの陰謀!?(゚∀。)アヒャヒャヒャヒャヒャヒャ←白痴化
さて旧版を統一して発表年代順に並べ替えたのが今回の真クリの骨子なのだけれども、第四巻にしてラムゼイ・キャンベル漸く登場。これってもしかして非アメリカ人による非アメリカ世界を舞台にした初の作品なんじゃね!?キャンベルにオリジナルな設定構築を勧めたのもダーレスだし、やっぱ偉大な編集者だなァなどと思ったら実は高木彬光「邪教の神」の方が先だとわかって汝にチュールー神の呪い…あれ?
編集者としてはともかく、作家としてのダーレスはどうなんだろう。やはり読み手としては御大と並べると「越えられない壁」が在り、しかもダーレス以外でそれを越えた作家を挙げられようものだけれど、ダーレス本人はどんな気分で「共著」やら「続編」を書き綴っていたんだろうな…
「爬虫類館の相続人」とか「開かずの部屋」を読みながらそんなことを考えた。どちらも遺産を受け取れない話だ。などというのはまあ、穿ち過ぎのセンチメンタルだろうと認識している。
それはそうと毎度毎度何も知らない呪われた家系の子孫がふらりと現れ当人は無知蒙昧なまま「すいませんボクのお爺さんの屋敷はどこなんでしょう?」などと問われて「また○○家の者か!!」と毎度毎度全部知ってて顔面蒼白なダンウィッチ在住トバイア・ウェイトリー氏(雑貨屋)は結構笑えるシリーズキャラクターだと思う。作家としてのダーレスがコメディ方面に進まなかったことは返す返すも残念である。