ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

北原尚彦「SF奇書天外」

SF奇書天外 (KEY LIBRARY)

SF奇書天外 (KEY LIBRARY)

光ある所に影がある
まこと栄光の影に数知れぬ忍者の姿があった
命をかけて歴史を作った影の男達
だが人よ 名を問うなかれ
闇に生まれ 闇に消える
それが忍者のさだめなのだ

TVアニメ「サスケ」OPナレーションより。


「日本SF全集」を読むならこういうものも副読本として必須であろうと、いや小説作品ではなく小説作品紹介本なのだが…

世に埋もれてる奇天烈なSFもしくはSF風小説を年代ごとに挙げてこうって感じの本です。なんだか2ちゃんのSF板であがってた諸作品の大抵の元ネタはここだったんじゃないかという気が。

冒頭からイキナリ「醗酵人間」が紹介されてて度肝を抜かれる。いやそんな本知らなかったんだけどさ、むか〜し「ニュータイプ」の付録マンガ*1でみんだ☆なおが「発酵人間ヨーグルトマンというホラー映画が海外にあるらしい」とかなんとか言ってたのを四半世紀ぶりぐらいに思い出してなんだよ日本SFだったのかよ!!と、どうにもやりきれない怒りをどこにもってけばいいのだ。

あとどこにも触れられてませんが「宇宙探偵 星に消えた子」のストーリーってこれ「宇宙人東京に現る」じゃないのか?謎の少女の名前が「銀子」って…



えーと、そうすね。草葉の陰にはいろんなものが埋まっていますね。

まー人間頑張ってりゃなんとかなるもんだと思いますよいろいろ。ええ。(何がだ)

*1:ホラー映画のパロディ四コマで内容はまったく覚えていないがタイトルははっきり記憶している。「美女とやりたい人間」である。だってオレ中学生だったんだものを。