ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

今年の一番について考える

毎年恒例なんですが、今年は最後の最後にインフルエンザウィルスをインプットしたので、ちょっと色々駆け足です。来年の目標は「予防接種はちゃんと打つ」です

 

・本

今年の一番の本はやっぱりね、池澤春菜「わたしは孤独な星のように」です。長年ずっと幅広い分野で応援してきた方の、小説単著。星を集めたような美しい装丁。硬軟取り混ぜて幅広い作風の作品集。耽溺。今年はほかにも様々な著作活動を目にすることが出来てよかったです。来年の活躍にも期待したいところですがまず!本書は現在日本SF大賞最終候補にノミネート中であります。そこから応援です。

 

で、

 

いちばんがひとつとは限らない。今年の一番の本はもう一つ、東京銀径社アンソロジー「いつかあの空を越えて」です。なぜかと言えばずばり拙作が掲載されているからです。こんなに嬉しいことはないです。ええ、ええ、ええ。

 

・プラモデル

は、ファィンモールドの三九式輜重車……ではなくてやっぱ1/48零戦五二型ですねえ。1/72隼という先例もありますが、これはやっぱりエポックメーキングなキットかと思います。1/48大戦機をプラモデル化するにあたって、金型の彫り易さ、プラの流しやすさではなく、実機の構造同様のパーツ分割を設計し、それを極めて制度の高い加工で形にする。このプラモデルを見てつくづく「究極」って言葉は軽々しく使うもんじゃないよなと、思ったものです。「究極」ってつまり「そこから先は無い」ですからね。この製品が広く全世界の模型メーカーに影響すれば、もうキャノピーマスク地獄に苦しむ人もいなくなる。素晴らしいことです!

 

・映画

は「温泉シャーク」だ!!!なにしろ私が出資した映画です( ˘ω˘ )*1 まー突き抜けていてよかった。説明や辻褄よりズバズバ編集入れて勢いで殴りに来るような、そんな作りでした。これには結構影響されたな今年後半。いや映画じゃなくてね。

 

・アニメ

ゼーガペインSTA」も存在しない架空の1クールアニメを総集編したような、編集力で見せるタイプのアニメでした。あと、TV作品だと「ロシデレ」の、主人公とヒロインじゃなくて周囲の人々、妹の有希と姉のマーシャのキャラがなんかよかったのよね。ヒロインレースに乗らない、微妙な立ち位置。

 

・マンガ

は、まあ例年通りか?ここのところこの分野は固定化が激しい。

 

今年は夏以降岩男潤子さんのライブに足しげく通えて良かったですね。初台のライブでは目を合わせて手を伸ばしていただけて、ホントに握手できそうな距離感で楽しめました。来年は2月の神保町か。また準備しないとね。

そしてさなコンはじめいろいろなところでいろいろ書けて良かった。その成果がアンソロジーに掲載されたことで、これは素直に嬉しかった。そしてSFカーニバルの会場で池澤春菜さんに「スペースサメハンターみたいな作品は好きだぞ」とお言葉戴けたのは超……超嬉しかった!

*1:ただしクラファンである