ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

ひとつの妖怪が物語を徘徊している――ご都合主義という名の妖怪が


いやまあ、ご都合主義の介在しない物語を探す方が難しいと思う訳だが。しかし一体我々は、いや自分がだな、どの辺りに一線を引いてここから先はご都合主義的で宜しくないと認識するのか、その分水嶺はどの辺なんだろうかなーと。

「イヤな話」を構築するために物語がご都合主義的様相を帯びるのは、どうも好きじゃないな。無理に悪く展開していく…ような。「鬱展開」とはちょっと違うと思うんだけど、どこが違うかはよくわからない。ゼーガもまどかもご都合主義的には感じなかった。何故だ。

(ところで舞浜市街地にあった方の舞浜サーバーの動力源ってなんだったんでショ?やっぱ原子力??)

あとまー、なんでしょうね。トランプカードにはどれも裏表があって二面性を形成しているわけですが、それ見て「トランプカードは深い」なんて誰も言いやしません。深い=良いではないし浅い=悪いでもないにしろ、数年前この作品の人物は深い深いと散々言ってたひとたちの精神を、ちょっと疑いたくもなる。


一分間で判るような話を深い良いとほめそやす昨今ですから、言わずもがなか…


いや、繰り返しますが深い話が良いとか浅い話が悪いとか、そういうことではないんですよ。

ただその、登場人物全員エゴイストって作品で章ごとに視点人物違えた記述をすれば、個々の人物像が多面的に観察されんのはまぁ、普通だろうと。


当時ベストセラーになってた空気はなんだったのかなぁとか、そんなことを考えた。


……見る人が見たら誰の何について書いてるのか一発でバレそうだな。正解者には特に商品はありませんと先に告白しておきます。