ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

マイケル・ムアコック「剣のなかの竜」

剣のなかの竜―永遠の戦士エレコーゼ〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)

剣のなかの竜―永遠の戦士エレコーゼ〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)

マイベストエターナルチャンピオン作品はやはりこれ!エレコーゼ・サーガの掉尾を飾る…といってもエレコーゼって三巻しかないけど…おまけに今回の新装版で2冊になっちゃったけど…まあ良いものは良いのだ。

「エレコーゼも『永遠の戦士』も知らん!俺ぁジョン・デイカーだ!!地味で普通なただの一般人で運動会では得点係に回されるぐらいのザコキャラなんだ!!!」的アイデンティティが世界を救うw あとやっぱりフォン・ベック君はこっちのバージョンの方が普通に快男児で良き介添人です。ワルサーPPK片手に美女もゲットしちゃうぜ!

初訳刊行はかれこれ十数年以上前なのでオチまでバラしてしまうと、二十世紀ロンドンに帰ってきて終わりというラストは初読時しんみりと良かった。英雄は去り一般市民の生活が始まることで永遠の戦士の物語は終わる。がしかし当時の書評か何かでこれは無間地獄の振り出しに戻っただけなのだ…とあって微妙だったのだが、十数年経ってみて未だに新作の刊行が続く状況を鑑みるに、

やっぱり「振り出しに戻る」でした!せいぜいがんばって!!