- 作者: 戸高一成
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2009/08/01
- メディア: 単行本
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もともとNHKのドキュメンタリーで知ったものの原本。太平洋戦争の当事者でしかもかなりの中枢で中堅どころな人々の証言を集めて問題点を挙げていく。というような活動はみんなこれ自分が生まれる前に全部済んでるような気がしてたのだけれど、この「海軍反省会」は昭和55年に始まり平成3年までやってたそうで、それを知ってなんだか「歴史」だと思ってたことがのそりと「現代」まで生きてたような、モニョモニョした気分に捉われたことを思い出す。
全3回放送された番組では海軍内部のこれまであまり語られてなかった事情、生々しい回想が膨大な録音テープからいろいろピックアップされてたけれど、この書籍版では第一回から第十回までの会合の部分が文字起こしされてるだけなのでその点あんまり突っ込んだ話はしていない。
自分がこれまで遠ざけていたパーソナリティの問題が同時代人の視点で重要視されているのは興味深い。「研究」的な視点だと主観むき出しの人物観よりもハードウェアやシステム重視になってしまいがちだけれど、例えばいま現在起きている社会の出来事を、十年二十年先の世代に伝える事が出来たとしたら、その時自分はハードウェアやシステムよりも、やっぱりパーソナリティを重視して主観むき出しに歴史を語るような気がするからだ。
「るーぴー」とかなあ…
どーでもいーが新しいはてなダイアリーの編集画面は使い勝手が悪いぞ。