ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

復旧しました


オフライン中の記録(ほぼ時系列)


[小説・ミステリー] カミ「機械探偵クリク・ロボット」asin:4150018375
著者自らによる挿絵が神。内容は良くも悪くも「バカミス」でヘンな駄洒落と意味のよくわからない暗号頻発。

 まーこんなヤツです。クリク・ロボットすげぇ。この本ポケミス特有の抽象画装幀最後の一冊なんだな。


[メモ] 今敏監督追悼(泣)
で久し振りにLDプレーヤーを起動させて「PERFECT BLUEasin:B0011FNDV6を見る。大変な傑作。90年代のいろんなものが凝縮されてるよな。
 当時渋谷のファンタスティック映画祭の先行上映に行ってるんでステージでご本人を見ている筈です。ご冥福をお祈りします。
 この作品、岩男潤子がいーい演技をしてる一方で、いま見直すとなにかのインタビューで今監督が「一番好きな人物はルミちゃん」だと言ってたのがよくわかる。
 そして「現実と幻想が混濁する話」だと以前の自分は認識していたのだけれど、いま見直すと誰も幻想なんか見ていない気がする。これは「主観と主観が激突する話」なんじゃないかな…「人間には自分の見たいものしか見えない」と、それもまた幻想なのかも知れないのですが。
 JR中央線の南側に広がる杉並区辺りの住宅の光景って自分の東京原風景なんだなーと、それは当時もいまも変わらずに思う。
 LDプレーヤーがそろそろ死にそうです…


[ノンフィクション・軍事] リデルハートヒットラー国防軍asin:4562012641
原著のオリジナルは1948年刊で戦後ドイツ軍研究書籍のスタート地点みたいな。
 国防軍将官たちに直接インタビューした人物論から全体戦略へと俯瞰していく構成はやはり間接アプローチなんだろうか(笑)
 よく聞く話を読まされる(なにしろこれがオリジンだ)一方でノルマンディーと7月20日事件の事情とかにはオーラルヒストリーならではの良さが。学生の頃に読んでおきたかったなあ。
 タイトルから察せられる通り武装親衛隊はガン無視*1、名前が挙げられるのはゼップ・ディートリッヒぐらいか。
 故にSSが主体だった戦区の話は全然出てこなくて結果こうなる
            ↓

「彼は今度の戦争で、自分のやったすべての戦闘に勝った、ただひとりの元帥である」さてだれのことでしょう?

答えはモントゴメリー。マーケットガーデン作戦はどうしたと全力でツッコミ入れたくなるけどそう言ってるのは著者ではなくエルアラメインで捕虜になったフォン・トーマ将軍なのでこずるいさすが英国人こずるい

 ところでタイトルでは「ヒットラー」なのになぜ本文は全部「ヒトラー」なのだ。


[メモ]ついにケータイですらネットに繋がらなくなったのでこれは何かの霊障じゃ!とオノノキつつauショップへ。幸いすぐに解決するトラブルだったんでカウンターのお姉さんありがとう!!でもお化粧にヒビが入ってた…生きるって大変ですね(´・ω・`)


[小説・ミステリ]トム・ロブ・スミス「グラーグ57」(上)(下)asin:4102169334asin:4102169342

「チャイルド44」の続編。フルシチョフのお陰でスターリンの圧政が暴かれソビエト人民みなハッピー!には全然ならないお礼参りな今日この頃。だって俺達公務員だったしー、仕事してたしー。
ゾーイ萌えすぐる(;´Д`)ハァハァ
まだ続きが出るらしいんだけど、レオ君この先どうなるんだろう…


[メモ]世界人類が日本人と同じ生活水準を達成するには地球が2個必要。
よし、地球を2つ作るのは大変だから世界人類を半分に減らしt(ry
だって「センスのない質問にはセンスのない解答でいい」ってイチローも言ってるジャン!
この提言の一番のキモは仮に日本人が生活水準を下げたとして、それがどう途上国の水準を上げることに繋がるのかを「自己満足」以外になにも提示できないことだよな


[メモ]舞浜サーバーに行ってきました。
コスプレ(ノ゚∀゚)ノ
「実体化したカミナギのフトモモがまぶしい」はけだし名言…だと思うけどよりによって最後列orzだったんで精々見えるのは「膝小僧」ぐらいだったんだぜ?あと客席にいたミナト副司令のクオリティ高杉ww
トークショーはOA当時の思い出話とか、アフレコの裏話などを事前のアンケートに絡めて…みたいな。「当時はただの高校生としてマイクの前に立っていましたが、今では演出指示も出されるようになってプロの声優になったなーと」「ニセの高校生が演じられるということですね」
「あのキャラのあの行動が意外だったというのは?」「それは…せぇーので(ひと呼吸おいて)クロシオでしょ!!」
朗読劇ってなにやんだろーと気楽に構えてたらいろいろヤラレっ放しだよ!相変わらず人を泣かせるのがウマい…参加できなかったひともどこかで見られないもんですかね。このまま埋もれるのは惜しい内容で。
カノウ・トオル先輩の設定がどんどん増えていくなぁ
ROCKYCHACK生演奏(ノ゚∀゚)ノ
コーラスもハーモニーも全部生で歌っててすげー!感動した!!さいたまに負けてねえよ!!!
新紀元社のムック「ゼーガペイン・ファイルサルベージ」は10月下旬発売予定。いつも「ファイナルサルベージ」に見えて焦る。
アルターが新しくカミナギフィギュア出すんだって(ノ゚∀゚)ノ
まさかの伊東岳彦。舞台化プレゼンを観客の目の前でやるとゆー暴挙wいいぞBPもっとやれ。


展示してあったROBOT魂。ガルダにはホロボルトブレイカー、ホロニックランサーのムチ状パーツ付属。フリスベルグは6枚の光子翼が独立可動。

帰りに新宿で食べたフライパンスパゲティ。「カサリンガ」って聞いたこともない名前のメニューを頼んでみたら、ものすごく普通にトマトソースの挽き肉とチーズでした(・ω・)

ところでイベント終了後会場から京葉線舞浜駅までは歩いて帰ったんだけど、あの辺で大型スクーター走ってんの見ると「お」ってなりますね。


[分類不明]トッド・プリュザン編「モーティマー夫人の不機嫌な世界地誌」asin:486238045X
変。
なんだろうなこの本。19世紀のイギリスで出版されてた地理の本を再編集したもんなんだけど、大部分が当時の誤解と偏見と差別に基づいた哀れみで構成されているような。情報に乏しい時代としてはそんなもんかも知れないけれど、全編に漂う無自覚な悪意を見ているうちに現代世界もそれほど大差ないなって気分になります、不思議な一冊です。


[メモ]おれたちはとんでもないかんちがいをしていたようだぜ!
みんな鳩山のことを鳩(ハト)と呼んでるけれどアイツはただの雁(ガン)じゃないか。


[メモ]リザレクション!

ゼーガペインBD-BOXついにキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!! バンジャ━━━━━∩( ・ω・)∩━━━━━イ!!!

この日をどれだけ待ち望んだことか。BDが実現化しても自分は見られない、そんなことはわかっていたけどそれでもこのために頑張ってきたので喜びもひとしお。

しかしまさかPC環境にすら無いとは思いもよらずにOTL


[小説・SF]チャイナ・ミエヴィル「ジェイクをさがして」asin:4150117624
シュールな作品が多い短編集。以前SFマガジンクトゥルフ特集で読んだ「細部に宿るもの」も収録されてる。
シュールだ、と感じるのはオチもサゲもないまま突然断ち切られるように終わってしまう作品が多いからで「仲介者」などは意味づけや説明がなされないことが非常に不安を煽り、楽しい。
一編だけ載ってるコミック「前線へ向かう道」は本当に意味不明でつまらない。
この差は如何に?

*1:あくまで補助機関であり、戦略上のイニシアティブを持っていないので当然だし、東部戦線の詳細が明らかにされていない時代の刊行物でもある