ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

アヴェンジャーズ見てきました

公式

いや楽しかった、実に満喫した!「日本よ、これが映画だ」という例のキャッチコピーが一部で物議をかもしてましたが、むしろあのコピーを考えた配給元の宣伝担当(コピーライター)こそ褒め称えられるべきじゃないでしょうか。作品と切り離されてコピーの是非が論じられるなんて、ここ十数年の映画業界でも前代未聞だ。その上で、作品見てきた自分としては次のようにアンサーせざるを得ない。

「アメリカよ、あれが映画なのか」

いや、良くも悪くも(笑)

長年の月日と大量の資金と大勢の人員を掛けて大勢のヒーローとヒーロー像を構築してきただけに、登場人物は皆ことごとくキャラ立ちしています。自分はアイアンマンのシリーズしか見てなかったんだけど、ほかの連中にもそれぞれのドラマや葛藤を抱えて生きてるんだろうなァ…と思った。そんな連中が画面狭しとボコスカ暴れて、しかしストーリー性はゼロである(笑)まったく無いのよビックリするほど…

当初の宣伝で各メンバーばかりが注目されて、はて敵は誰なんでしょう?と疑問に思い「ロキでしたー」と言われてもやっぱりピンと来ない。ロキってそんなに強かったっけ?


そんなに強くありませんでした。

むしろ小物でした。


冒頭で地球に登場するなりザコエージェントを数人ヌッ殺し、颯爽と盗んだトラックの荷台に乗って逃げ出すあたりから小物臭がプンプン漂う所はもうね、すばらし過ぎるね。

アイアンマンとトニー・スタークのキャラ(引いては演じるロバート・ダウニー・jrの人柄)がシリーズの方向性を決定付けていると思う。適度にシリアスで、過度にユーモラス。ウィットに富んで実はアヴェンジャーズの全てのメンバーと平等に且つ対等に関係性を構築できる重心のようなキャラでした。少なくとも、本作においては。アイアンマンとアイアンマン2は事前に見ておいた方がいいかもしれません。今回ちょっとしか出て来ないペッパー・ポッツは相変わらず出来た人です…


キャプテン・アメリカを事前に見てなかったのは失敗でした。実に好人物で、優秀なリーダーでもある。アヴェンジャーズのみならず市井の警官にまで、的確に指示を出して人々を行動させる指揮官としての有能さは、無能で知られる某―メンのリーダー、目からビームだだ洩れ野郎には見習ってほしいものである。ロキに襲われたドイツの町で身を挺して救った名もなき老人が、実はキャップと同世代なんだよな。馬鹿馬鹿しいスーツを適度にリライトし、その上で馬鹿馬鹿しいスーツを大真面目に身につけることの重大さをちゃんとお話の中に織り込んだスタッフは評価されるべき。


何を隠そうマーベルユニバース最強のヒーローはハルクである。詳しくはマーベルのパラレル世界に登場するキャラ「マエストロ」を参照すべし。って訳で今回のストーリー展開の核心となるのはこのひとでした。本気出すとカミサマにも勝てます。「ちょろい神だな」すいませんロキさんちょろすぎでした。セシリア・オルコットとゼハート・ガレットに並ぶ3大ちょろいさんでした。


ソーはお笑い担当。(え


そんな超人ばかりの只中にあってホークアイブラックウィドウは弓矢と鉄砲でどーするんだと思いきや、まさかの「弓矢と鉄砲でどうにでもなる」軍団が最後の相手だった…州軍の展開がもっと速けりゃ、もしくは正規のアメリカ陸海空軍+海兵隊が相手だったらディセプティコンよりもたやすく壊滅させられたんではないだろうかあのエアバイクヒャッハー集団は。

おまけに異次元空間を越えて外宇宙に存在する母艦はF-35戦闘機が放った単なる戦術核ミサイルでバクハツしちゃうんである。ビバ・アメリカ!やったね!!!あの戦闘機は自衛隊も買うZ!!!!

とまあ、そんな話であった。シリーズを通じてレギュラーであったエージェント・フィルが死んじまったのは実に残念で、てっきりエンドロール開けにピンピンして出てくると思ったが、そんなことはなかった。ヒーローってなんだろうと問いかけるにあたっては彼のようなキャラクターは実に実に重要であろうに、冥福を祈るナムナム

そんでもって相変わらずエンドロール中に帰っちゃう人多いんですよ勿体ない。あそこまで見て初めて完了するのがマーベルコミックス映画だと言うのになんたることかプンスカ

そして、今回のエンドロール開けは…


モヤモヤさまぁ〜ずかよ!
しゃべれよ!!

と、ゆーよーなものであった。モヤさまが長年の月日とてきとーな予算とギリの人員を掛けてハワイロケを続けてきた甲斐があったというものだな。