ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

日下三蔵 編「日本SF全集 3」

日本SF全集 3 1978~1984

日本SF全集 3 1978~1984

しばらく話を聞かなかったのでやっぱり途中で止まってしまったかーと勝手に思い込んでいて、3年近く刊行に気がついてなかった一冊・・・

1978年から1984年までの作家・作品を収録していて、この時期のものからようやく同時代的に楽しんでいた作家や作品に辿り着いた感じではある(必ずしもリアルタイムで読んだわけではないけれど)。高千穂遥ダーティペアシリーズ「そして誰もしなくなった」に象徴されるような、いわゆるキャラクター小説が多い印象で、ジュブナイルSF前夜、ライトノベルへと分岐する流れはこの時期生まれたのでしょうね。それはヤマトやガンダムといったSFアニメ、スターウォーズに代表されるSF映画のブームと深くつながるもので*1

既読作も多いしいま自分の本棚にあるものもいくつか収録されているのだけれど、今回のベストを挙げるとしたら菊地秀行の「ノクターン・ルーム」でしょうか。10代の頃に読んだ短編集「古えホテル」のことを、久しぶりに思い出す・・・

10代の頃に見たり聞いたりしてたことって大事なんですよと、選挙権が18歳に下げられた投票日に思いを馳せつつ。

ところで4巻でいつ出るんですか?それとも既に出てるんですか??

*1:もっと大きな影響を与えているのは竹宮惠子萩尾望都などの少女マンガなんだろうけれど、残念ながらこの分野に関しては何も知らないに等しい