ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

古橋秀之「ある日、爆弾がおちてきて」

ある日、爆弾がおちてきて (電撃文庫)

ある日、爆弾がおちてきて (電撃文庫)

以前借りて読んだものを突然読み返したくなって購入再読。とはいえなかなか物が見つからずにちと歩き回ってしまった。ライトノベルのレーベルでノン・シリーズの短編集って重版とかかかり難いんだろうなと思わされたのだが、結果手に入れたのは去年10月の第六版であった。むぅ…

普通に良いお話なんです。と言ってしまってなんの差し支えも無いだろう。ティーンズ男女の、ちょっとフシギな恋愛関係でほろりとされたりほんわかしたりする、そういう短編集。巻末著者あとがきでは個々の作品についてのグラフィカルな解説(何)が載っててああ成る程時間SFなのねーと…ただ矢印を見て目頭が熱くなるとゆー、稀有な読書体験を得られた(笑)

あまりジャンル分けに意味が無いとは言え、このお話群は実際のところSFなんだろう。強いて言えば梶尾真治の短編に同じような傾向の作品を見ることが出来ると思う*1。でもまー自分としては「ファンタジー小説です」と言いたいものでその、まあなんだリリカルなところが

むかしSFが「SFでしか書けないこと」を書いていたようにライトノベルには「ライトノベルでしか書けないこと」が多分あって、本書はそのお手本みたいな感じ…かな?古橋秀之は非常に芸風の広い人でいろんな方向に面白いのが多いんだけど、これ以外の他の作品もやっぱり書店ではそれほど見かけなかった。むぅ…

*1:クロノス・ジョウンターの伝説」がまた新装してたんだけど、今度は何篇になったんだ??