ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

大森望・編「星雲賞短編SF傑作選 てのひらの宇宙」

歴代の星雲賞短編部門受賞作品から、ボリュームなどある程度の基準によって選択し編纂されたアンソロジー。有名なもので既読なものも多いが、有名なもので未読なものも多く、まだ全然知らなかった作品も有り、なかなか面白かった。手に取ったいちばんの理由はタイトルなのだけれど、これについては

 

創元SFの名アンソロジーフレドリック・ブラウン&マックス・レナルズ編『SFカーニバル』にもオマージュを捧げつつ、『SFフェスティバル』というメインタイトルはどうかと提案したが、編集部にすげなく却下され、現在の無難な題名になりました。

 

とある(序より)。

 

>現在の無難な題名

>無難な題名

>無難

 

あやまれ!岩男潤子ファンにあやまれ!!(#^ω^)ビキビキ

 

それはともかく。

既読作品のほとんどはまだ十代の頃に読んだもので、本書が今の十代の読書子にどう読まれるのかな?というのはちょっと気になりました。全体として「星雲賞とは何ぞや」みたいなことのチュートリアルにもなっているのだろうなこの本。しかし十代の頃に早川のJAで読んだものがほとんど絶版で、創元に拾われて世に出るというのは、それはどうなんだろうなあとか思う、ハヤカワ文庫JA1500冊の年の暮れ(´・ω・`)