ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

大橋博之 編著「日本万国博覧会パビリオン制服図鑑」

日本万国博覧会 パビリオン制服図鑑---EXPO’70 GIRLS COLLECTION (らんぷの本)

日本万国博覧会 パビリオン制服図鑑---EXPO’70 GIRLS COLLECTION (らんぷの本)

あ、「とんぼの本」じゃないんだ…な、大阪万博ホステス(当時はコンパニオンではなくこう呼んだ)制服本。当時の写真多数。

今年の3月に大阪で万博ユニフォームを復元したファッションショーが催されたとかで、そのレプリカの写真も掲載されているけれど、モノによっては1970年の時の方が「未来」っぽく見えて流石です。コスモルック有り民族衣装有りどうみても軍服有り*1な中にあって一見するとただの着物、その実上下はセパレート、帯も前後で別れている(!)な松下館のユニフォームはすごいな。確かにここには「ウルトラセブン」や「謎の円盤UFO」が謳っていたような種類のSF的未来が溢れていますね。

惜しむらくは見開きで紹介される写真に続く本文が制服よりもパビリオンの説明に多く裂かれている構成になってることで、パビリオンそのものの写真は無いまま文字で説明されるのはちとキビシイ。もっと制服だけに焦点絞っても良かったんじゃないかなー。あと外国パビリオンのユニフォームが巻末に小さく纏められちゃってるのも残念ではあります。ベトナム共和国館のアオザイもっと見たいよぅ…


そしてその、最も惜しく最も残念なことに、それぞれの制服は実に未来的なのだが、


なかのひとたちは


40年前の「美女」なので


なんつーかその、ふるくsあーいや古式ゆかしいですね(´・ω・`)

思うに写真+萌え絵でいいんじゃないかなあ。クレしんに限らずいけると思うぞ「萌え万博」。岡本太郎太陽の塔だけでなく、もっと様々な要素が万博にはあったはずで、それは単に文化遺産として保存されるだけではなくて、いま現在の日本でも、例えばW杯やオリンピックを誘致しようとする動きがある現代社会に発信できる何かがあるはずで、独立行政法人日本万国博覧会記念機構もこの先ただ漫然と事業仕分けされてるだけでは済むまい。

なんてことを思いました。

*1:そーいや「盾の会」も70年代でしたな