ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

ユーリィ・イズムィコ「恐ロシア航空機列伝」

岡部ださくかっ!とツッコミを入れてしまった全裸中年男性あるいはコスメ女子@美容垢であるところの小泉悠氏によるヒコーキ本。全然知らなかったけど「航空情報」で連載してたのね。構成から何から「世界の駄っ作機」を予感させたけど、御本家のあちらよりは文章も堅いしマンガ的なイラストより公的な写真や図面が多く掲載されているしで至って真面目な内容か。帯(のように見えるけど実は表紙デザインの一部である)にはかなり煽情的な文言が並んでいるけれど、実際読んでみると採算性や実現性や人道面やら、ソ連の人々も真面目に考えてダメな物にはダメと言ってたんだなーという感慨には浸れます。時の権力者の鶴の一声でボツ。みたいなのもあるんだけれど。

鉄のカーテンの向こう側で計画されてた機体群ですからして、ちょっと異世界というかSFじみた印象を受ける飛行機も多いです。アニメや漫画などのネタ本に使うのもいいんじゃないかしら。実際エヴァ序に出てたヘリもあるそうで。

 

とはいえ過去の計画だから、未来的ではないんだよな。そのへんの匙加減は微妙かしらん。