ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

「あなたがクトゥルー神話物語に期待すること/期待しないこと」

http://togetter.com/li/90390

絶対に140字では纏められそうもないのでここに書く(笑)

初めて読んだのはジュブナイル向けに訳出された「戸口にあらわれたもの」と「ダンウイッチの怪」で…というのは前にも書いたような気がするけど、「インスマウスの影」を読んだ時に頭を殴られたようなショックを受け、大変面白かった事を思い出します。命からがら逃げのびてきたはずの化け物に自分が変化してるのにハッピーエンドじゃないか!と、驚かされたのは実は二度目で藤子不二雄のSF短編「流血鬼」のラストがそんな感じで大好きだったんで(その時にはまだこのマンガがマシスン「地球最後の男」のパロディだとは知らなかった)似てるなーとか、そういう感慨。価値観が変容するのが好きなのかな?実を言うと「宇宙的恐怖」はどーでもよい、のかも知れない。「わかることとわからないことがある」でいいのかな。ヒールド「博物館の恐怖」に出てくるラーン=テゴスなんて旧神なのにちっとも宇宙的じゃないですだわよ。テゴスさんちぃーっす!

早い時期に菊池秀行「妖神グルメ」とかOVAの「イクサー1」とか知っちゃったおかげで正直なんでもアリだと思う。おもしろければなんでもよいし、つまらなければどれもだめ。ひとえに作者の腕前に尽きるのだと思います。期待するのは腕前の良さ、期待しないのは腕前の悪さか。なんてヒドい客だw

ダーレス「丘の夜鷹」で主人公が共同電話線(だっけな?)で住民の噂話を聞いちゃう場面が結構おっかなくて、噂の主体になってる危険人物が「これ、俺じゃん」とわかっちゃうところ、なんで自分がそんなに怖れられているのか全然わからないところ、その辺が怖かったのかなー。ケイオシアムのRPGで言えばアイデアロールに相当する行為かな。

ベイジル・コッパー「シャフトナンバー247」のわけのわからなさは好き。でも誰かに詰め寄られてあれのどこが神話作品なのかって聞かれたら言いくるめロールに成功する自信が無いww

デモンベイン関係はゲームを知らずにアニメと古橋秀之の外伝ノベライズしか知らないけれど、その中では「機神胎動」が好き。主にエイダのしたちちが好き。

梅原克文「二重螺旋の悪魔」も好きだな。日本作家の作品は大抵好きだな。朝松健「邪神帝国」は軍事考証の面では難アリでも美味しく戴きました。

ピーター・モーウッド「歳月の書」シリーズっていうヒロイックファンタジーがあって正直そんなでもない(失礼!)んだけど、第2巻「悪鬼の公子」asin:4488573029はなんだかクトゥルフぽくて面白かったんだよな。 

ファンタジーでクトゥルフぽいといえばフリッツ・ライバーのファファード&グレイ・マウザーシリーズは外せません。「ランクマーの夏枯れ時」は

「瓶はどこだ!」

で爆笑必至の傑作なのに最後の最後でガクガクブルブルな旧支配者の恐怖。



…そんなわたしですがそろそろ出海まこと「邪神ハンター」に手を出してもよろしいでしょうか(;´Д`)ハァハァ



だがフレッド・チャペル「暗黒神ダゴン」、てめーはダメだ!!