BASTARD!! 暗黒の破壊神 NINJAMASTER ガラ外伝 (JUMP j BOOKS)
- 作者: 萩原一至,古橋秀之
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/03/19
- メディア: 新書
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古橋秀之の「竜盤七朝ケルベロス 壱」が出た際にamazonのカスタマーレビューが書籍内容そっちのけで「たのむからちゃんと続きも出してください」てなものばかりだったのは我々の記憶に新しいが*1、まあ諸君、ごらんの有様だよ!!
うーむおれバスタード読んでたのってホント極初期だけでかれこれ四半世紀ぐらいまえじゃねーの(うわ!)おかげで基本設定も全然知らないし何ゆえニンジャマスターのガラが地球の反対側までブッ飛ばされてるのか、表紙になってるケモノ耳女子はマンガでも出てくるのかこの作品だけのオリジナルなのか全然わからにゃい。萩原一至の絵柄も相当変わっててむかしはもっと麻宮騎亜のようなトーンだったのに伊東岳彦みたいなタッチだ(問題発言)
まーでも、ガラさんは知ってる。悪い人ではなかったように思う。たしかヨーコさんを引っさらってスライム責めの刑にしてたひとだ。
なんだいい人じゃないか(*´д`*)
久しぶりにこの世界に接して、ちょっと懐かしくなりましたよ。バスタードって少年マンガにD&D的な世界観を大胆に取り入れた一方、その他いろんなジャンルからのパロディを(ちょうどいまのニャル子さんのように)やってたなーと思いだす。ガラの必殺技「魔神人(かみにひとで1文字)剣」なんて四半世紀以上過ぎたら元ネタよりパロディの方が長生きしちゃった珍しい例でね。ゴーレムの召喚呪文が「ブー・レイ、ブー・レイ…」でカタチがまんまFSSのブーレイだったなぁとか、何もかも皆懐かしい。
外伝小説については正直あんまり高く評価はしません。古橋秀之作品としてはこれまで刊行されたなかでも最も対象年齢が低い層に向けて書かれているんじゃないかと思われる。なにしろルビの規則が児童書準拠で「ブラックロッド」の頃とは比べるべくもない。内容もいまどきの子供が「剣と魔法」小説を喜ぶのかな―と不安になるような、毒にも薬にもならないような薄味の冒険活劇で…
ここからケモナー道に落ちる子も出るだろうし「毒にも薬にもならない古橋」はそれ自体貴重ではあるけれど、どうもね。
などと思いながら9割方読み進めてくと最後の最後で
うわこれ毒にしかならねーよ!古橋ひでーよ!!むしろ編集部と原作者がドイヒーだよ!!!
と、ゆー目に遭わせられる。ああ、確かにバスタードは少年マンガにD&D的な世界観を大胆に取り入れた作品でしたし突然連載が止まっちゃう代表例みたいな存在でしたね。
考えてみれば原作漫画で例のビホルダーが登場したのも、ガラのアジトのダンジョンじゃなかったかしら?
*1:http://www.amazon.co.jp/dp/4048682199/ いま見たらそれほどでもなかったかな?