ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

瀬名秀明「大空のドロテ II」

大空のドロテII

大空のドロテII

アルセーヌ・ルパンが実在しその活躍をモーリス・ルブランが小説化している世界、ルブランの小説作品はあくまで事実を元にルパンが語った話を脚色したものであって、実際に起きた出来事とはいささか異なるものである――として、ではその世界のリアリズムは現実と比べてもややフィショナルだという、実際のところは簡単なのにちょっと説明しようと思うと途端にややこしくなる、そんな設定?

果たしてアルセーヌ・ルパンは何者なのか、だれが本当のルパンなのか、そういう謎の展開はもちろん興味をそそるものだけれど、怪人物ムッシュV(ヴェー)と彼の操るSF的秘密兵器の正体もまた気になるところで。

アクションシーンで視点が切り替わる度にちょっとずつ時系列がカットバックするような箇所があって、そこはちょっとノリ辛かったな…