- 作者: 牧眞司,大森望
- 出版社/メーカー: 本の雑誌社
- 発売日: 2014/09/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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サンリオSF文庫というのは一部のSFパイセンにはキョーレツな影響を残しているようで度々うわさは聞こえてくるけれど、幸か不幸かこれまでに実生活で出あったSF好きには特にそういう人はいなかったなあ。流石にまだ幼かったのでリアルタイムではほとんど認識できていなくて*1、もっぱら古本屋で高い値段が付いてる本だとか、その割には中身が玉石混交だとか、それぐらいの認識でいました。めぼしいものは版元変えて出たりしているし、過剰に持ち上げすぎるのもどうなのかなと思っていたのは、10代の頃とある漫画家が強烈にプッシュしていてこれは是非読まねば!などと意気込んで長年探し回って手に入れたロジャー・ゼラズニイの「影のジャック」がその、なかなかビミョウな内容であったり、改変戦争(チェンジウォー)シリーズ唯一の長編として名前だけ聞き及んでいたフリッツ・ライバーの「ビッグ・タイム」を読んだら最大戦速でコンクリート壁に激突したような気分になった*2とか、あまり良い印象を残してこなかったことが大きいんだろうなあ。
本書を読んであらためで全貌を知るに、とても意欲的なことをやっていたのだろうなとは思います。功罪は様々にあったのだろうけれど、翻訳SFの幅、ふところを大きく広げたことは間違いないのでしょう。めぼしいものは再刊されたとはいえ、やはり選に漏れていてなお面白そうな作品もあるようなので、今度神保町行ったらその辺探してみるかな。「ロードマークス」と「パステル都市」は読んでみたくなりました。
しかし紹介文が面白そうだからといって、果たして本当に面白い本なのか?そこは甚だ不安である(笑)
そうそう、タイトルが格好良いの多いよね。SFが格好良いものであった時代ってことなんだろうなあ。
直接的になにがどうこうってことはないのだけれど、80年代の日本のマンガやアニメにずいぶん影響してんじゃないかな?と思ったことは確かで、元ネタとかそういうことだけではなく、この手の作品が好きだった人ってその後クリエイターな仕事についたりしてそうだなとか、そゆこと*3