カバー画は久しぶりに双子の乙嫁で、メインはスミスくんとタラスさんの帰り道の続きです。ライラとレイリのにぎやかなおもてなしと海への誘いは素敵なページだけれど、後半の道中はだんだんと物騒になって行き、遂にロシア軍と遭遇するにあたってスミスとタラスの旅はその途上で終わりを迎える。ボンベイを経由してイギリス本国に向かうにしても「退場」の空気は否めないし、「乙嫁語り」シリーズ全体が完結に向かって動いているのはひしひしと感じます。
どうにも明るいラストを想像できないのだけれど、それでも木彫りを始めるロステムの姿に、なにか希望めいたものを感じたくはなる。
しかしどう仕舞うんだろうなこの話。