ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

文:藤浪智之 絵:佐々木亮「きみが決めるストーリーブック ドラゴンカリバー」

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うわさのダイソー100円ゲームブック。とういうわけでamazonの書影が貼れないので大創出版の商品ページを貼っておきます。小説というかまあゲームブックなんですが、簡単な内容とは言えこの値段でゲームブックが遊べるというのはちょっとびっくり。おそらく再生紙を使用するなどコスト軽減は測られているのでしょうけど、いかにも現代の児童書風なキュートなイラストも多数収録されていて、読んでて楽しいですね。とくに都度挿入される「地図」のページが、ストーリーが進展するごとに新しい「ゾーン」が追加されていくのはむしろドラクエなどのコンピューターRPG風でもある。

お話しについて。「きみ」はドラゴンを卵から孵したもの「ドラゴンカリバー」となって、子どもドラゴンの「ソー」と共にエルフやドワーフ、魔法使いなどが暮らす近代以前のヨーロッパ的な世界を旅することになる。そういう筋立て。かつて「ダイン様」なる守り神的な存在に開拓された「はじまりの町」とその周辺に暮らす人々を、最近になって襲った謎の巨人。巨人を討伐するべく「きみ」は冒険の道を歩み…

特にサイコロも使わない単純なパラグラフ選択式なので、電車の中でも読めます(笑)とはいえ、旅の途中で得られた手がかりやヒント、アイテムなどはどっかにメモした方がいいかも知れない。うっかり忘れてしまうと肝心なところで選択を誤り、「14に行け」されてしまうぞ!

それであれですね、基本は児童向けなので、道徳的というかモラルに則した行動を取ると正しい道筋になるのが面白かった。道端で困ってる女の子の荷物をかっぱらおうとすると即座に「14に行け」しちゃうの(笑)グッドエンドも複数あって、さらにトゥルーエンドもある、わずか130パラグラフの短いゲームだったけれど、久しぶりにこういうのを楽しめました。

今どきのお子さんってどこまでゲームブック知ってるのかなあ?もう1冊は女の子が主人公で妖怪ネタの現代日本シティアドベンチャーらしい。見かけたら買ってみようかな。100円(税込み110円)だしな。