ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

かげのしわざだカゲスター。

国立新美術館で「陰影礼賛」展。乃木坂行くのは初めてだけど、ここって出来てからもう10年経つのかー。

会期末だったもので比較的空いてて、展示品もすべて国立5館の所蔵品なので入場料1000円と実にリーズナブル、モノトーンに限らずリキテンスタインなんかもあったりして実に面白い展覧会でした。「影を描き込む」って戦車模型でもやったりするよなーとか、そんなことを考えながら見てた。それでいいのだ。

ムンクの自画像があったけど別に叫んだりしません

北脇昇は面白いなー

来年シュールレアリズム展やるらしい。すげえ見に行きたい。

ちと引用、図録にあったコラムから

泉に映る自分の姿に恋い焦がれた末に息絶え、水仙の花に変容した古代ギリシャの美少年ナルキッソス。その名はナルシシズムの語源ともなったが、実際に少年が恋したのは自分ではなく、他者である。水面に映った美しい姿が自分の影にすぎないと気づいたとき、彼は決してかなわぬ恋に絶望する。

強調部分は引用者による。つまりオレサマかっけーなんて思ってるヤツはナルシストでも何でもないのです。ギャギャーン!!

この文章は非常に含蓄に富んでいると思う。なぜなら今日はたまたまカバンのなかに

ラヴクラフト 恐怖の宇宙史 (角川ホラー文庫)

ラヴクラフト 恐怖の宇宙史 (角川ホラー文庫)

を忍ばせていて、ここには「アウトサイダー*1が収録されているからだッ!なんというシンクロニシティ、「異次元の人」とこそ真のナルシシスト!!

昔の版の真クリって「アウトサイダー」の心理学的評論とか載ってたよなー、また読み返したいなあ。

*1:アウトサイダー」とは、うわっなんか気味が悪いヤツがいるぞと思ったら鏡でした、てへ。というお話である。似たような経験は自分にもある、てへ。