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ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

今年の一番について考える。

毎年恒例です。今年もいろんなことがありました。いろんなものをみて、いろんなことを考えた。そのほとんどは記憶をすり抜けて消えて行ってしまうものだけれど、記録に残せば思い出すよすがにもなろうかと…

 

なんて思って数年前の記述読み返しても大抵イミフなんだけどなwww

 

・本

今年読んだ中で一番面白かったのはハテなんだろうとちょっと考えた。考えて無理矢理ヒネリ出さなければならないほどに近年の読書体験は薄くなる一方だけれど、今年読んだ本の一番はミハイル・エリザーロフの「図書館大戦争」でしょうか。「ロシアでは文学が一般社会の中で日本よりもずっと大きな影響力を持っている」みたいな話をたまに聞くけれど、まあ、なんとなくわかるような気がします、これを読むと。

いま日本のライトノベルやゲームなどで「文豪もの」みたいなジャンルが広まりだしてるみたいなんだけれど、ああいうのは作家のキャラクター性を前面に出しこそすれ、作品自体を見すえているんでしょうか?そこはちょっと気になるというか、見てないんじゃないかとやや不安になる。村上春樹ノーベル賞取れないだろうな(関係ねえ)

 

・アニメ

アニメもどんどん見なくなってるなあ。シーズンごとにひとつは見ているはずなのだけれど、じゃあ今年の頭に何を見ていたのかはよく覚えていないんだなこれが。プリキュアガンダムはTVで見てるけれど、配信は忘れてるなあ。

4クールのアニメが作り難くなってずいぶん経つけれど、今年はとうとう短クール作品ですら破綻する事例が増えて来て、いよいよお仕舞いかという感じはする。視聴者の要求水準が高いことは間違いなく理由のひとつで、これはもうどうにもならん、かといえばまーそうでもないのでしょうけれど。

で、今年の一番のアニメはジョジョ四部です。原作は途中で読むのをやめた(ジャンプを読まなくなった)ので、後半の展開は実に新鮮な驚きを持って見ることが出来ました。断片的に知ってた「名言」が次々に発せられるのが楽しくて、あれでも吉良吉影の名言がひとつ出てないな聞き損ねたかな?などと思っていたらッ!まさかそんなところでッ!!

あそこにああいう場面を入れることで、吉良吉影というキャラクターの異常さ、不健全さを際立たせるのだから荒木飛呂彦は上手いよなぁと唸る、新鮮な気分で(笑)

佐藤利奈が非常にいい演技をしていたのも◎ 少年スピードワゴンか!とばかりにしゃべるわしゃべるわ…サトリナの少年役も初めてではないけれど、ここまで肝の座った声を聴くのは初めてでしたねー。

 

・映画

今年は映画をよく見ました。去年からの引き続きで「ガールズ&パンツァー劇場版」、そして「シン・ゴジラ」「君の名は。」「ゼーガペインADP」と続いて「この世界の片隅に」ですか。どれも名作ばかりで「君の名は。」以外は複数回劇場に足を運んだのも今年の特徴ですね。

アニメと特撮ばかりだけれど、アニメや特撮の方が画面の端々まで計算して映像を作ってるように思うのは、それはさすがに偏見かな?しかし実写で普通に人間を撮っている<だけの>安い映画よりは、同じ予算でも完成度の高いものは出来るかもしれない。でもそれは良いことなんだろうか…なんてことをボンヤリ思ったりします。

この先アニメが生き残れるのは劇場映画だけかもしれないよな、「夜は短し歩けよ乙女」は劇場映画になるとかで。で、「映画館に行く」行為がイベント化している昨今、絶賛以外の感想が受け入れられなくなってるような危惧もあったりだ。

そんなこんなで今年の一番の映画はそりゃ「ゼーガペインADP」ですよ。「この世界の片隅に」風に言えば

ワシらの10年間じゃ!

てなもんですよええ。

ところでゼーガ公式サイトのスタッフブログに、一枚自分がばっちり写り込んでる画像がある。10年を経て自分自身がゼーガペインを構成するデータの一部になったというのは、なんか感慨深いなあ。

 

・プラモ

ことしの一番のプラモはフィギュアライズバストのフミナ先輩です

理由はおっぱいがおおきいからです

いや、フィギュアライズバストはいろいろすごいぞ。あれを技術というと怒り出す人がいるけれど、やっぱりバンダイの技術やセンスは他のメーカーからひとつ図抜けている気がします。プラモデルでは満足できないものしか無くレジンキットとして世に出た「美少女フィギュア」が、その後コールドキャストの完成品、大量生産に向いたPVC、自由度の高い可動フィギュアと様々に変貌して、たどり着いたのが「プラモデル」だというのは面白いな。コトブキヤのメガミデバイスも「プラモデル」だし、なぜそこに行きつくかと言えば中国工場の人件費とかもあるんだろうなあやっぱりね。

 

・ステージ

ことしは珍しくステージイベントを見に行きました。夏には「10th Anniversary ゼーガペインSBG の始まり@舞浜サーバー」というのに出かけたけれど、10数年ぶりに岩男潤子さんのコンサートに2度も出かけた。3月の羽田空港TIAT SKY HALLで開催された「Departure」は懐かしさと楽しさと新しさでいっぱい、そしてなにより8月に銀座ヤマハホールでの「岩男潤子コンサート2016〜Sound of music〜」が素晴らしすぎたことは、これが今年の一番幸福な時間と場所でした。これまでそんなに音楽の空間に足を運んではいないし、決して耳の感覚も良いとはいえないだろうけれど、それでもヤマハホールの音響効果の良さははっきり解りました。ただ拍手しただけで綺麗な音が響くのよ。あれはすごいよ。

ルフレッド・べスターのSF小説「虎よ!虎よ!」に電磁波が「視える」ヒロインというのが出てくるのだけれど、音の波を目で見ることが出来たらいいのになと心底願った、そんな時間と空間でした。

そのことを感想として岩男潤子さんのラジオ番組にメールで送ったら初めて読まれて悶え死にそうになったのも、本年の幸福な記憶であります。

 

嫌なこともあったけれど、良いことの方がずっとずっと多かった。今年はそんな年でした。