秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)
- 作者: 米澤穂信,片山若子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2009/03/05
- メディア: 文庫
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もう下巻出てましたうわ早っ!ボリュームもそんなには無いのですぐに読み終えた。
読み終えたので感想を書くぞ。
犯人は、犯人は――
犯人は曹操。
嘘だけど。
「インシテミル」の感想書いたときに自分は推理小説を読みながら特に推理はしない、みたいなことを書いた。「先読みをしない」とも書いたけどやっぱり想像はするもので、特になんの根拠も無く「誰それが犯人だったりして」みたいなことを考えたりは、まあする訳だ。
これまでに2回だけ、何の根拠も無く考えてた「誰それ」が本当に真犯人だった覚えがあって(書名は挙げない)その、なんだ…今回が3回目です。
あんまり嬉しいことじゃないよな…
いや、作品としては非常に面白いかと思われます。真犯人も想定の範囲内であってきちんとよんできちんと推理し、きちんと謎を解き明かす方もおられるかと。
余談。
「あなたの最も好きなホームズ作品はなんですか?」てなことを聞かれたら「マスグレーヴ家の儀式」ですと答えようと思ってる。探偵が暗号文の謎を解き、その通りに行動していくと前に誰かが自分と同じことをしていると気がつく場面、あの杭を打った穴を見つけるシーンが大好きで、ひとつの同じロジックに基づけば、ひとつの同じ正解を導き出せるという感覚がたまらんなぁ、とか。
摩耶雄嵩の個人的ベストは「あいにくの雨で」asin:4062645815だったなー、やっぱ学生の本分はスパイ活動だよなー、とか。
そんなことを考えた。
この作品仮タイトルは秋期限定「マロングラッセ」事件だったそうで、正月料理の印象が強い栗きんとんより余程秋期限定らしいのにな〜などと思っていたら本文にちゃんと書いてあったので驚いた。
マロングラッセでは駄目なのだ。