- 出版社/メーカー: エスコット
- 発売日: 1997/08/08
- メディア: Video Game
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ラヴクラフトネタだというのとパッケージ画像だけは知ってたアドベンチャーゲーム。もとはPC用18禁ゲームでセガサターンでも推奨年齢18歳以上の年齢制限カテゴリーに属するものですが、言うてもセガサターンなんで女性キャラが下着姿になって暗転とか、その程度です。
15年以上も前のゲームを今更粗探しする気も毛頭ないんですが、マンション内で起きた殺人事件の捜査で住人のひとりが蔵書に「それは『ナコト写本』といって…」
お前が犯人だ!!!!!
時々すごい直球が飛んで来るので注意ww 廃教会に信者集めて布教活動やってる「黒人の神父」とかにゃる杉にも程があるwwww
シナリオの単調さ、プレイアビリティ*1の低さなど問題点は挙げられるでしょうが、コンシューマー機に移植されて格段に向上したグラフィックスやシナリオ後半舞台がアメリカに移ると現地録音でキャラクターがちゃんと英語を話す点など意欲的な作りは成されていると思います。
「死体蘇生者ハーバート・ウェスト」や「チャールズ・ウォードの奇妙な事件」(もしくは「戸口にあらわれたもの」か)を範にとった物語、死者の復活と不死の生命について今は亡き名優塩沢兼人氏が奮う熱弁は本作でもいちばんの白眉、見どころで、本作の製作会社「アボガドパワーズ」がその後どうなったかを聞かされたばかりなのでそれも含めてじんわり来ますね。女性キャラのデッサンや服飾デザインがなんだかヘンテコリンなところも含めて、実に90年代的なゲームだと思う。「EVE burst error」ってよく出来てたんですねえ。
ラヴクラフトやクトゥルフ神話と言ったジャンル要素を持ち込まなければ記憶されることのない作品かも知れません。しかしそれらを持ち込むことによって、少なくともそのジャンルでは記憶される一本には成り得たので、まあ、よかったんだろうな…
ところで登場人物のひとりが「クラーク・アシュトン」って名前でこれは重要キャラに違いあるまい!と身構えていたら全然そんなことは無かった。何故この名前使ったしwww
*1:NGワード:ゲーム性