ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」見てきました。

公式。考えてみるといかにもハコ然とした四角い船の艦長に「輝けるノア」なんて名前のキャラを配置するのも大概だよな。そりゃ息子もおかしくなるだろう。

 

そうじゃない(´・ω・`) そういう話じゃあ、ない(´・ω・`)

 

原作は遥か昔に1巻だけ読んで、あとは読んでも無いのに結末は知っているというオタク特有のアレで、アニメ化の第一報を聞いた時から正直それほど興味はなかったんだけれど、ようやく公開されるやありとあらゆる場所で好評で、あまりの流行りにこれは見ておいた方がいいかなあと。

 

まあ私にも日本政府官僚やオリンピック関係者をマフティーしたい(隠語)という欲求が無きにしも非ずで、しかしガンダムというのも反社会的な主人公が多いシリーズですが、ここまでガチなテロリストが主人公というのも大変なことですな*1。昔から「背後霊の多い方が勝つ」というのがガンダムですが*2、本当に幽霊に取りつかれている主人公というのもまた、大変なことです。

 

ガンダムUCみたいだったらどうしようとか思ってたハズなんだけれど、メカの描写もキャラの芝居もどこかちょっと洋画じみた良さがあり、ポンポさんと同じですでにターゲットは日本市場ではないのだろうな。ストーリーとしては無論逆シャアの続きな訳ですが、別に逆シャア知らなくても楽しめると思います。なんなら中国市場の顧客層にも、この行き場のない詰んだテロリズムに打ち込まざるを得ないハサウェイの立場に、共感する人は多かろう。

 

悩むダバ・マイロードみたいなところはあるのだろうなあハサウェイ。全方位にモテモテだけれど寄ってくる女は爆弾みたいなのばかりで、最後に1シーンだけ出てくるケリア・デースの「あっこれヤバい人だ」感がマックスモリモリである。ミヘッシャちゃん可愛い。きっとこういう人春先の大学で偽勧誘やってる(´・ω・`)

 

それで、えーと怪獣みたいな所作が話題のモビルスーツですが、ロボットアニメに特撮のライティングを取り入れたと言えばそう、ゼオライマーですね!だから森木メカであるところのΞガンダムペーネロペーが怪獣みたいに暴れまわるのはそれは実質ゼオライマーなのである。そんな馬鹿な。

 

しかし映画を見終えて大満足でも、なぜかプラモを買おうという気分にはならなかった。試しにヨドバシのぞいてみたらすっからかんだったんだけどさ(´・ω・`)

 

「あれが新型というやつなら、アナハイムはやりやがったってことだ!」

 

人間はいつになったら学びを得るのか。進歩も進化もしねえなぁ(´・ω・`)

 

ギギ・アンダルシアの妖艶さとかレーン・エイムの実直さとか、ここに書ききれなかった良さはたくさんあります。みんなも見よう、「閃光のハサウェイ」!

 

ケネス大佐が「馬で来るやつはヤバい」という最近のガンダムの法則に乗っているところは実に良い(´・ω・`)

 

 あ、そうそう、マハの局員ゲイスというキャラを佐々木望さん*3がやってて、ハサウェイの聴取とかとにかく全部が全部、会話内容は穏便なのに終始何かにイラついているような芝居で大変面白う御座いました。何しろ上司はギュネイ・ガス*4だし、このキャスティング決めた人天才だと思うw

 

<7/23追記>

ちょっと時間を開けちゃったけど、2回目見てきました。新しい発見というよりは初見後にツイッター等で見た感想や演出など(ハサウェイ飲み物飲めない芸とか)を確認しに行った感じかな。「ハサウェイが恋に落ちた瞬間」というのはやはりテイザービジュアルにもなっていたダバオ空襲時にガウマンのメッサーが撃破されたときなのだろうか?目の前で仲間が倒されているのに、その目を閉じてギギの肉体を抱きしめる。ハサウェイにとってギギとは現実逃避の為の存在なのかもしれないなあ。てなことを思いました。そしてやっぱりね、ニュータイプでも英雄でもなく「ただの人」なんだろうな。だから人並みに弱いし、悩むわけで。悩める若者をいつ誰がどのようにどこへ導いたのかは、それは次回ということか。

 

冒頭、大気圏突入前のハウンゼン356便は2機のジェガンが護衛してるんだけど、あれはSFSに逆シャアのシャクルズ使ってるんだろうか? 

*1:ガンダムWの連中はどちらかというと芸人枠だと思われる

*2:ゼータ以降ね

*3:つまりかつてのハサウェイね

*4:の中の人