あれだけきっちりまとまった作品の続編を新しい監督で、デイシーンメインでと聞いてやや身構えていたのだけれど、個人的には全然オッケイで十二分に楽しめました!(とはいえ前作を楽しんだ人の全てが楽しめるかと言ったら、それは微妙だと思う)
「前作が怪獣映画なら今回はロボットアニメ」という評を見かけて、たぶんそれが一番当を得ているんじゃないかな?トレイラーでも明らかなように今回はイェーガー同士の戦い、「人間の敵は人間」みたいな展開があって実にロボットアニメ的な作品でした。新世代イェーガー各機もよりヒロイックな形状になり、「頭に原子炉乗ってます」とか「三つ子が動かしてるから手が三本」みたいな良い意味でのバカっぽさは失われています。
それでもねー、やっぱり日本が舞台になったのは嬉しいですよ。実写版トランスフォーマーでは叶わなかった(自分は3本目までしか見てないのでもしかしたらやってんのかな?)日本の街中を巨大なロボがガッコンガッコン戦闘しまくる、これを夢と言わずしてなんといおう。無論前作だってコヨーテ・タンゴが東京(主に足立区竹ノ塚近辺)を防衛していたけれど、今回は回想シーンではなくクライマックスで、四体のイェーガーと合体巨大カイジュウが、
富士山がすぐ隣にある謎のレジェンダリー世界東京を
舞台に戦う訳なのです!!!!富士山も活火山でカッカしてるしすごいぞレジェンダリー世界のニッポン。ゴジラもムートーもボコボコ湧いてきそうだぞ。
レジェンダリーと言えば今回はレジェンダリー特殊女優の人がちゃんと演技してました。キングコングの時は壁の花みたいだったのに!Tシャツっぱい!!良し!!!
トレイラーの時からどーせこの人がワルモノなのだろうほらどうだそれみたことかと思ったら、全然そうではなかった。すべてはニュートン博士がリア充になるための陰謀だったんだよ!なんだってえーーー!!!ΩΩΩ
古谷徹の怪演がたまらんw三ツ矢雄二はいつも怪演してるから普通だ!
前作とはずいぶん違うところもあるけれど、恋愛をメインにしないところは変わらない。今回の主人公ジェイク・ペントコストは前作ヒロイン、マコと義理の姉弟なんて美味しい関係性なのに、日本の作家ならいくらでも薄い本を増産しそうなのに、まったくそっち方面要素はゼロです。清々しい!そして今回の新ヒロイン、ちょっとロリ入った薄幸メカオタクイェーガーパイロット訓練生アマーラとは最後の最後に 雪 合 戦 して終わるというこれまた恋愛なにそれ美味しいのといったぐらいのキャラクター造形で…
それでもちゃんとドラマはあって、ジェイクもアマーラもそれぞれの挫折と過去を乗り越えて、ちゃんと前に進んでいる。物語の主人公しています。そして前作と違って特攻とか自爆とかしないのは、やっぱこっちのほうがいいよね。それになにより「謎の怪ロボット」然として前半に大活躍するオプシディアン・フューリーが格好いいのよ、プラモ作りたくなるのよ、売り切れだったのよ(´・ω・`)
今回は吹き替えで見たわけですが、アマーラを演じる早見沙織さんが最高でありました。できれば4DXなどでもっかい見たいなこれはなー
※ネットで感想をぱらぱら見てたら「東京はすでに壊滅していて富士宮あたりが首都になってるのでは説」を見かけました、素晴らしい考察!でもたぶんあれが東京だと思ってスタッフは作ってるんじゃないかなw
あとこれ書き忘れてましたけど、ガンダムは仏像で日本文化のシンボルです。きっとあそこは大規模に埋め立てられたお台場なんだよwww