公式。 パンフを見ずに本編だけ見た感想をまず書いておくので事実誤認があるかも知れません。それはともかくネタバレ避けに
行開けしてから書く。この映画のいちばんの功績は「シン・ゴジラの続きを作れ」とか言い出す輩を全部黙らせたところにあるんじゃないかしら。なにしろシン・ゴジラの続きだったので。
冒頭で例のグルグルから生まれるタイトルがシン・ゴジラで、そこを破ってシン・ウルトラマンのタイトルが出てくる。最初はギャグかと思ったんだけどそこから始まるのはゴメスやパゴスやラルゲユウスといったむしろシン・ウルトラQのダイジェストだった。なんでゴーガだけゴーガじゃなかったんだ(笑)*1そのうえで対ネロンガ戦ではじめて人類の前に姿を現すウルトラマン(仮)。個人的に小学生の時の再放送で初めて見た「ウルトラマン」がネロンガの回(「科特隊出撃せよ」)だったんで、そこはまあ上がりました⤴⤴⤴
シン・ウルトラマン本編でもいちばん気分が盛り上がったのは外星人ザラブの化けたニセシン・ウルトラマンとの戦いに「進めウルトラマン」曲が流れたときで、脳内で勝手に歌詞が再生されたのでビックリである。俺そこまでウルトラマンに入れ込みあったかなあって。でもエンドロールでモーションアクターのトップに古谷敏さんがクレジットされてたのにもグッときたから、やっぱいろいろあるんだろうなあ…
宇宙人ゾーフィがゼットンを操るという展開には「その設定拾うのかよ!」とかツッコミ入れたくなったけど、考えてみればその設定(というか初期案を載せちまった児童書の解説 初期案ではなく単に誤記か)が世に広まったのは、インターネットがブロードバンド化されて画像掲示板がにぎやかになった21世紀ならばこそなのか。本編にも動画サイトや匿名掲示板は出てきたけれど、シン・ゴジラと違ってTV画面は見なかったように思う。ニュース番組もネット配信ぽかったしなあ。
セクハラだ!という意見も見たけれど、ハラスメントというか樋口真嗣監督のダメなフェチズムで女優を撮ってる感は結構あった。あれ嫌がる人は嫌がるだろうなあ。実相寺昭雄のカメラワークを真似たようなところも鼻についたけどね。
シン・ゴジラの続きだというのは嶋田久作が首相やってたり竹野内豊がまんまシン・ゴジラの時のキャラで出てくるところにもある*2んだけど、役名として一致してるかどうかは実は確認していません。役名と言えば科特隊もとい禍特対のメンバーの名前が全然記憶に残らないので、そこは科特隊と同じ名前でも良かったんじゃあるまいか。
ザラブやメフィラス、ゾーフィを経て後「地球は狙われている!」を強く示唆するオープンエンドだったから、このままシン・ウルトラセブンを作るのかも知れない。続編は見たいけれど素直にウルトラセブン作ったら、それは大失敗するんじゃあるまいか。そんな危惧はあります。とはいえ、
シン・ウルトラマン見終え。かつてウルトラマンがゴジラにはならなかったように、シン・ウルトラマンはシン・ゴジラにはならないだろう。でも、かつてウルトラマンがウルトラマンであったように、シン・ウルトラマンはシン・ウルトラマン足り得る。そんな映画だった。面白かった。
— あぼがど (@abogard_ausfB) 2022年5月15日
映画を見終えてまず初めに思ったこのことが、偽らざる感想。ウルトラマンの敵としてもっとも著名で高名なバルタン星人を出さなかったのも、きっとワザとなんだろうな。シン・スカイドンとかむしろシン・ゴジラからの直接的な繋がりとしてのシン・ジラースとかも見たいものですが。