さて、どこから書き出しましょうかね。本書はハル・クレメントの名作「20億の針」の続編で、ぼくはその「20億の針」を岩崎書店のジュブナイル版「星からきた探偵」ではじめて読んで、そしてとても大好きでした。
https://www.amazon.co.jp//dp/4265951384/
宇宙からやってきた正義の探偵「デカ」を体内に宿した主人公が、彼の追ってきた犯罪者「ホシ」の存在を突き止めるサスペンス。「デカ」同様に人類の胎内に潜伏する「ホシ」は一体誰の中に居るのか。南の島を舞台にしたちょっとウルトラマンじみたお話だったのですね。しばらくしてから映画「ヒドゥン」が公開されたときはまったくもってこれじゃないかと思ったものです。映画は特に貼る。クレメントの名前がクレジットされていないようですが、面白いから良いのです。創元SF文庫で「20億の針」が新訳版出た時には購入して、いまでも本棚にあります。
続編があるというのは昔から知っていましたが、別段理由もなく、なんか手を出していなかったのですね。「20億」というのが作品の舞台となった時期の地球総人口の数字で、20億の人類の中から1本の針を探し出すというのが「20億の針」の意味なのですが、続編が「デカ」(あるいは「捕り手(ハンター)」の故郷の星を探し出すというのがテーマだとも聞いていました。一千億の星々の中から1本の針を探し出す、なかなか胸躍るテーマです。神保町のブックフェスティバル、東京創元社のブースで500円均一で並んでいたのでついにとうとうようやくやっと、手を出してみました。帯には「一千億の星のどれかが、共生生命体の故郷。」とあります。胸が躍ります。
で、読んでみた。
∧∧
ヽ(・ω・)/ ズコー
\(.\ ノ
、ハ,,、  ̄
という話だったのさ。そーいや「ヒドゥン2」もアレだって話だしなあ…