巧馬さんからいただきました。
http://blog.goo.ne.jp/el-condor_pasa/
例によっての質問は6+1
1.回してくれた方に対しての印象をどうぞ
2.周りから見た自分はどんな子だと思われていますか?5つを述べてください
3.自分の好きな人間性について5つ述べてください
4.では反対に嫌いなタイプは?
5.自分がこうなりたいと思う理想像とかありますか?
6.自分の事を慕ってくれる人に叫んでください
7.そんな大好きな人にバトンタッチ15名!(印象つき)
こういう質問形式(100の質問って流行りましたね)というのは定型化された問いにどんな答えが返ってくるかを見て個性を知る、ということにあるのですが。
それは承知の上で、
普通には回してみない。人間性がヒネクレているので(笑)いや笑ってる場合じゃない、どうもスイマセン>巧馬さん。
「人間性」って言葉を口にするとき、どんな表情をしていますか?ほほえみを浮かべながら?それとも、唾棄するように?実はこの三文字には「善悪」とか「正邪」といった概念が全然含まれていません。
でも、好きであるとか嫌いであるとか、問われているのはやはり感覚の問題で、要するに「人間観」とか「人類観」なのだろうと思う。人間ってなんだ。
どうして人類がこれだけ地上に増えたのか。他の生命体とは何が違っていたのか。
一般的には「知恵」とか「脳」に依るものだと捉えられてるものですね。火の発見、道具の使用、etc.
人類が面白いのは、これは生物としては大変に弱っちょろいシロモノで、自分より大きな生き物にはまず勝てません。小さいのにも難しい。人間はゾウやクジラ、イヌやネコには絶対に勝てません。進化の方向としては「勝利」よりも「逃走」に向かって進んだような気がしてならない。視界が高いので索敵能力は広い。立体視出来る目は距離感を掴みやすいし、手足の構造は瞬発力(というか瞬間的な機動性か)を高めるように無駄が大きい。だから実はどんな理屈があっても「人型兵器」というのは利点が全くない…あ、脱線してる。
例えば「犯罪」というのは極めて人間性に基づいた行動で、よく報道で軽々と「犯人は人間じゃない」などというのはちょっと疑問に思える。最近じゃイルカまで「子殺し」をすること明らかになっていますが、性的欲求(これは生殖欲求とは根本からして違う)で子供を殺すなんてーのは地球上で人類だけです。ヒューマニズム万歳。
自己意識、というものが確立していて、おかげで他者に概念を転嫁できるのも特徴で――これは他の生命にも普遍的にあるのかも知れないけれど、確認が出来ない――つまり観念的な動物だということでもある。賛成反対、共感断絶、考えてみれば面白いよな。
「衣食足りて礼節を知る」って言葉がありますね。「衣食住」って単語も。これらを満たして生きて行くには何かを「作」らなきゃいけなくて、それは鳥や昆虫が巣を作るとか、アリが家畜を飼育しているとか、どうもその辺りとは大幅に異なるようで、多分人類は進化することじゃなくて環境を変化させることで適応してきたんだろうな、それが人類と他の存在を分ける「人間性」というものだ、うん。
「人間性」ってのは要するにダイナミズムだと思うのですよ。より高く、より強く、より遠く。広く深く、狭く浅く「なにか」を、突き詰めて止まない。「自己実現」かな?
そのために「道具」を用いるのが人間かぁ…カラスが木の枝使ってアリンコ捕まえたりもするそうですが。
「人間性」という言葉を聞いて思い出した人がひとりいます。
ナポレオン麾下の元帥の一人ジャン・ランヌという軍人で、それはそれは勇猛果敢、部下に慕われ上官に愛され「我らがロラン」というあだ名を受けていました。ローランの詩でしたか、英雄叙事詩でしたね。歴戦の勇士であったランヌ元帥ですが、次第に戦争の惨禍に精神を摩滅され、どうやらある種のノイローゼだかなんだかとにかく最期はこのような感じで
http://cwaweb.bai.ne.jp/~dsssm/sonotarekishi/lanne.htm
親友が戦死したことにひどく衝撃を受け、精神的ショックを起こしている内に銃撃され、それが元で死にました。
ああこの人は軍人という鎧の中に脆い人間性を併せ持っていたんだなあと思う反面、
たかだかマスケット銃と軽騎兵と原始的な野砲しかないような戦場で神経症になる程度に、19世紀の人間はヤワな生き物だったんだなぁという気もします。
「ディエンビエンフーのランヌ元帥」とかやったらモンティパイソン風ブラックコメディになりますかね?
というのがまぁ、自分自身の「人間性」バトンかな?くるくるくるくる。