東京右往左往―TOKYO GOING THIS WAY AND THAT
- 作者: モリナガヨウ
- 出版社/メーカー: 大日本絵画
- 発売日: 2006/08
- メディア: 大型本
- 購入: 1人 クリック: 14回
- この商品を含むブログ (13件) を見る
マンガと言うよりイラストエッセイとでも呼んだ方が良いのだろうけど、ノリがマンガ的なのでマンガとする(笑)
ワールドタンクミュージアム略してWTM、要するにチョコタンクのおまけで付いてくる解説イラストとかPS2の「パンツァーフロントbis」マニュアルとか戦車の方ですっかり有名になったイラストレーターモリナガ・ヨウが十年ぐらい前に「じゃらん」誌に連載していた1Pの紀行じゃなくて散歩マンガ。タイトル通りに東京をあっちこっちうろうろしまくる。「深夜番組のようなノリで…」と述懐しているがズバリ「タモリ倶楽部」ノリである。
割と無計画、行き当たりでバタリと倒れるような。
・「真夏なのでスケート場に行こう!」→「バカな若者とかいそ〜」→「本物しかいない…」
・「真冬なので植物園に行ってみよう!」→「全部枯れてんじゃないすかぁ」→「全部枯れてます…」
このふたつを説明すればだいたいのことは伝わると思う(笑)
かな〜りピンスポットで誰も行かないような所に行くので発見だらけである。東京に20年以上住んでても知らないところは山ほど在る。「光が丘団地」の人口が3万人もいたとは知らなかった…
とはいえ10年前である。今ではすっかり変わっているのでこれから上京して一旗揚げよう!という人にはなんの参考にもならない。
だからこそ、10年前のピンスポットで自分もよ〜く知ってる風景が出てくるとすごく楽しいのだ。「そうそう、味の素スタジアム出来る前の『飛田給』ってちんまりしてたよなあ」とか「あれここ高校んときの通学路じゃねーの!?」とか。
「空梅雨の多摩川を見に行って土砂降りに遭う」のと「四年間空き地を定点観測した結果、空き地のままでした」が最高にオススメ。