そもそも「N・H・Kにようこそ!」はコミック版よりは滝本の小説の方が遙かに好きなのだけれども、敢えてコミックをベースにしたアニメを見ようと思ったのは岩男潤子がゲストで出ると聞いたからだ。DVDをレンタルで見てたんだけど一本二話しか入ってないので(これはなにかの陰謀だ)当該の第15・16話まで見るのに八ヶ月もかかってしまった…
#これまでのあらすじ
先輩にダマされてあやうく自殺サークルのみなさんと心中するところだった佐藤君、きっちり助かりきっちりフラれてさてこれからどーしよーかなーと思っていたらお母さんからお電話が。「悪いけどこれから仕送りは半分ね」どうする佐藤君!世の中は陰謀だらけだ!!
そこで佐藤君はネットゲームのリアルマネートレーディングでガッポ儲けるべくネット廃人の道を進み続けるのでした…
出てきましたよ、岩男潤子キャラ。佐藤もとい魔法剣士SATOくんがネットゲームで出会うキャラ、「ミア」として。
半獣半人、ネコミミの癒し手(ヒーラー)でビキニスタイルで街中でも野外でも歩いてるなにその「ちょっと.hackの方から来ました」みたいな。
http://www.kadokawa.co.jp/hikky/index.php?cnts=cd
わかりづらいですがDVD8巻イラストの右っかわ。の俺こーゆーの全然駄目なんすけど。
けど…
これ岩男潤子の声で喋ってるんだZE?
語尾に「にゃー」とかつけちゃうんだZE!?
オールオッケイです。全肯定です。(屮゚Д゚)屮カモーンって感じです。
一攫千金を夢みてログインしたは良いが生来引き籠もりの故に誰ともコミュニケーション取れない佐藤君だって、ネコミミでしっぽでビキニのおにゃのこが岩男潤子の声で「たすけてぇー!」とか走ってきたらそら全力で助けるものです。
俺だってそうします。
そんなこんなでいろいろあって、ミアちゃんは健気な冒険パートナーとなって佐藤君のRMT願望を助けるべく、ネトゲー世界を冒険する訳だ。
そうそう、岩男潤子という人は構えた演技をすると微妙にハズすことがあるのですが(例:スパロボOGの艦長)、今回わりと自然体でイイ感じでした。舞−HiMEのあかねちゃんから少し力加減を落としたぐらいな?ちょっとこう、友達以上恋人未満系でしょうか。ナイス!(*^ー゚)b
レベルも上がりアイテムも手に入り、ふたりは良い仲で佐藤君はどんどん廃人化が進み、部屋はゴミ屋敷と化し例え岬ちゃんがマジでネコミミつけて部屋に現れ助けに来ても、ビールの空き缶ぶつけて追い払うぐらいの超幸せネトゲサイックウー!サイックウー!!なサイコさん寸前です。でも突然ミアは言いました。
「これから佐藤君の部屋に行ってもいい?」
なんの陰謀でしょうかミアは佐藤君の住所を知っていたのでした。「これから階段を上るよ」「ドアの前まで来たよ」なに、ナニコノテンカイ・・・
・
・
・
ドアを開いて入ってきたのは隣の部屋の山崎(♂)でした。
ネトゲーキャラ「ミア」の正体はゲーム中毒の佐藤君を凹ませるべく山崎が画策した陰謀だったのです。
岩男潤子の声は佐藤君が勝手に脳内で再生していただけのシロモノでした。
ゲームキャラにマジときめいてたキモい佐藤君の妄想は粉々に打ち砕かれてしまいました。
俺はもっと打ち砕かれたよ!!
…なんでしょうかこの頬をつたう熱いものは。アニメやマンガの登場人物に感情移入することってありますが、それ以上に突き抜けたことって、ことって…
「佐藤さん、ゲームの中で何かを得ようとするなんて不毛ですよ。一番儲かるのはゲームを作ってる側の人間です!」
そうか…
そうなのか…