- 作者: 米澤穂信
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/01
- メディア: 単行本
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ノン・シリーズの単独作品だけれど版元や雰囲気的には「ボトルネック」*1の流れになるのか、まあダークな方の米沢穂信です。アニメで初めて「氷菓」に接してその流れで「二人の距離の概算」読んじゃったひとってどうだったんでしょうねと、関係ないけどふと思ったわけだ。
生まれ変わりや未来予知の民間伝承がストーリーを動かす原動力になっているので正直途中まではどこに落とすのか不安になったけれど、幸いに(?)手堅いところへ着陸します。例によって謎解きは二の次な印象があってその解決も(いささか)唐突な面はあるけれど、推理の伏線も張ってる所は張ってある。
なんだろうな、これも「ボトルネック」も親に捨てられる子供の話で、「ボトルネック」読んだ時は得るところが無いように感じた(だから感想を挙げなかった)けれど、今回は前向きなラストで少なからず救いはある…ような。おねショタ最高っすよねwww
田舎は嫌だなあ、という話でもある。ずっと鬱屈するような空気感が蔓延するので読み進めるのは辛いかもしれない。子供が学校で生き残るのは今も昔も大変なことだけれど、今の子供は本当に大変なんだろうな…と、思ったわけです。
子供たち、生き残れよ。
もちろん、親御さんもね(笑)