ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

池澤春菜「SFのSは、ステキのS」

SFのSは、ステキのS

SFのSは、ステキのS

池澤春菜嬢によるSFマガジン連載エッセイの単行本化。ならばSF小説について書かれているのかと言えば、必ずしもそうではない。むしろ小説以外の事物に対する言及のほうが多い気がする。お茶の話であったり、イベントの話であったり、旅や生活の話であったりする。時事ネタはよく取り上げられていて、その時々の「記録」としてはやはり貴重なものだろう。クッキークリッカーとかクッキークリッカーとかクッキークリッカーとか。

でもその、それらいろんな、よろず物事を話題に取りつつ、言葉が向かう先はやはりSFなのである。誤解を怖れずにいうとこの本は

愛についての

一冊であります。愛を、想いを、様々に。言の端に載せ記録する、そういう本だ。つまりSFは愛なのだ。

COCOさんの軽妙なイラストによって、春菜嬢とくーちゃんはいつもいっしょ。いつもなかよし。

これが愛でなくてなんでしょう。そんなことをサイン会場の最後列で思っていた俺氏はやはりキモイな。*1

そしてやっぱりカバー写真がステキですよこれこそSF!ですよ!!

*1:整理番号はもっとずっと前だったけど、阻喪をやらかして最後尾に回ったバカ