ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

今年の一番について考える。

毎年恒例の…ですが、その前に。

 

プーチンは直ちに戦争を止めて罪に服せ。

 

清水寺の坊主が金で雇われてどんな漢字を書こうと関係ないけれど、今年はプーチン戦争のおかげでいろんなものが台無しになった気がする。この変化は不可逆で、進む先に良いことは無い。それでも生きて行かねばならないのは、正直しんどいなあ。しんどいですよ本当にね。

 

・本について

書く前に、こと読書関連で今年一番大きな出来事はSFカーニバルに出かけたことでした。そこであった出来事のいくつかは、今年の自分の在り方生き方に、幾何かの影響を与えてくれたものと信じます。それでやっぱり、今年読んだ中でいちばん面白かった本は日本SF作家クラブ編『2084年のSF』なのよね。時間をかけてゆっくりじっくり、まるで「分析」するみたいに本を読んだのは半世紀に及ぶ人生で初めてのことだったかも知れない。日本SF作家クラブが広く門戸を開けているんだなーとつくづく思わされた一冊で、正直自分に合わない作品もあった。あったけれども、ひとさまの感想も色々読んでみたら自分に合わない作品がむしろ合ってる人もいて、広い門のちょっと離れてたりむしろすぐ横だったり、いろいろなところから門を通り抜けてる人がいるんだなーと思わされました。そしてもうひとつ、津原泰水の『ヒッキーヒッキーシェイク』がね、すごくよかった。死後に良かったなんて言っても作家本人にはひとつも届かないんだけどね。本人に届くうちは本人に届けたほうがいいんだよなと、そういうことを思った訳だ。うむ。

 

・プラモデルについて

明らかにタミヤの1/48F-35AライトニングIIが凄すぎた。このキットの凄さが分かるだけのあー、知識が?在って良かったなあ。それはバンダイホビーの「水星の魔女」シリーズの凄さを分かったことと、実は関係がある。そしてまたタミヤの1/35コメットが、外見的には90年代に出したクロムウェルとたいして変わらない戦車なのに、プラモデルの設計としては圧倒的なイノベーション、進歩が感じられるのが良かった。何事もルーチンワーク化したらつまらんものね。てな話を昔ね、ひとにね。

それはそれとして自分で作った中で一番なのはタコムの突撃榴弾砲42です。やったぜ!

 

・映画は

今年全然見てないんだよねー。「シン・ウルトラマン」と「からかい上手の高木さん」しか見ていない。今年の秋口以降には興味深い作品がいくつかあったけれど、見に行こうと思わせる最後の一押しが足りなかったような、そんな気分で。ガルパン10周年の記念上映やイベントも全然参加していない…けれど、モデグラの第3回MG的模型戦車道コンテストに前述タコムの突撃榴弾砲で投稿したらなんと尾崎真実賞を戴いてしまった!快挙!!

来年はガルパン最終章4話とかグリッドマンとか、あとシン・仮面ライダーへの期待が高まってます。行かねば!

 

・アニメはねー

今年も良作盛りだくさんで、恐ろしいことに冬期の作品はほとんど忘れている。「明日ちゃんのセーラー服」も「パリピ孔明」もいい作品だったのに、直近第4クール作品の印象が強すぎる。インパクトという点では「水星の魔女」が大きいのだけれどやっぱり「SPY×FAMILY」がね、1年通じて分割2クールで安定して高品質な作品でした。来年はこれも映画になるんだよな。行かねばな。ミニ四駆が親子2代で楽しめるものになったように、親子2代で楽しめる「家族もの」ジャンルって今後も期待して良いんだと思う。「親目線」作品も増えてきたしね。学園ものやノスタルジックな作品が全て疑似的な幸福感を与えてくれるように、家族への疑似的な幸福を満たすような、何か…

 

・そして今年は

久しぶりに連続TVドラマを見ていた。大河ドラマの「鎌倉殿の13人」は実に面白かった。考えてみるとこの前見たのは「真田丸」で、ついでに言えばそれ以前は「新選組!」だ。全部三谷大河だな(笑)「鎌倉殿」の良さはなんていうか「人間不信」の良さかも知れない。古処誠二のいくつかの作品で、味わった感覚。

来年は別に大河見ないと思うけど。

 

それとね、11月12月に岩男潤子さんの出演された舞台公演を観ました。ひとつは朗読劇「秋の朗読劇【絆】」で、もうひとつは舞台劇「それがあっての今日 ~yesterday2022~」。ステージって「祭壇」だなってつくづく思わされました。面白かったなあ…

来年は池澤春菜嬢の出演される朗読歌劇「椿姫」を見に行きます。朗読と歌劇、どんなステージになるんだろうね。

 

そんなこんなんで紆余曲折な一年でした。来年はどんなふうに生きて行くのだろうなあ…