- 作者: ジョージ・R・R・マーティン,ガードナー・ドゾワ,ダニエル・エイブラハム,Stephan Martiniere,酒井昭伸
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/06/30
- メディア: 文庫
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ゼロ年代最後に読んだSFってことになるのかなー。著者が3人も連名になっているのはどうにも胡散臭くて手を出しかねていたのに「本の雑誌」の年間ベストに挙げてる人が多かったので…というあんまりカッコよくない理由で読む(w;
人類が非常に貧乏臭く外宇宙に進出した舞台設定を背景に、植民星で謎の異星生物と生物学的に連結されて人狩り用の猟犬(いや猟人か)を強制させられるストーリーの主軸は面白い。ちょっとこー、士朗正宗がイラストでも描かないかしらんとか妄想する。あーいや、主人公の性別は変えて(///)
面白んだけど新しさは感じられずむしろ古典的な冒険SFみたいだナーと思ってたら原稿は30年以上寝たり起きたりの繰り返しで、その結果3人の作家の手を経てということなのだそうで成程納得。でその辺りの事情を解説した訳者あとがき読んでたらアメリカじゃ2002年でもワイルド・カード第16集なんてのが出てる*1とかでそっちのほうが気になって仕方ないww
重要なのはアイデンティティですね。SFの、というより文学の主要なテーマの一つであるけれども、SF小説ならこういう展開もアリなんだ…ってこれ「火の鳥」で良く似た話を読んだんだよなー。殺人ゲーム番組のTVプロデューサーがって話。
*1:日本じゃ第3集までしか出版されなかった「小説でやるアメコミ」。創元SF文庫刊