二人称小説ってどんなんだろうという参考に読んでみる。イタロ・カルヴィーノは大昔に「まっぷたつの子爵」あたりを読んだような気がするけどよく覚えていないなあ。ぐらいの気持ちでページをめくって
さっぱり歯が立たなかった(´・ω・`)
たしかに二人称ではじまる物語なんだけれど、「本を読むという行為あるいは本の存在そのもの」を俯瞰したような語り口で、本筋の合間にそこに登場する本の内容が挿入されそれが次々繰り返されていくうちにいったい何がどうなってるんだか判然としない。
巻末にある訳者解説ですらなに言ってんだかよ―わからんちん。というのは初めての経験かも知れない。
結論:イタロ・カルヴィーノというのは何かの参考にするために読むような作家ではない(´・ω・`)
あ、最後にこの本の読者であり主人公である「あなた」が同じく読者である女性リュドミラと結婚するのはよくわかりました。物語の結末は主人公とヒロインが幸せに結ばれるものだという作品の参考にはなる。かもしれない。ならないかもしれない。どっちだ。