ひとやすみ読書日記(第二版)

最近あんまり読んでませんが

2006-01-01から1年間の記事一覧

「灰羽連盟」を見直しています

確か、能に関するタームだったと思いますが「守破離」って重要だなと。「それ」を守り「それ」を破り「それ」を離れる。 元々は「伝統」に関する言質なのだけれども例えば「それ」を「セカイ」と置き換えてみれば

モデルアート刊「パンツァーグラフ!」Vol.4

このブログで雑誌を取り上げるつもりはなかったのだけれど、ちょっと面白かったので。 どうやらamazonでは扱っていないようなので版元のサイトから紹介する。http://www.modelart.jp/top.html ・こちらから中央の「パンツァーグラフ!」を選択。TVチャンピ…

スティーブン・プレスフィールド「炎の門」

炎の門―小説テルモピュライの戦い (文春文庫)作者: スティーヴンプレスフィールド,Steven Pressfield,三宅真理出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2000/09メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブログ (16件) を見るサブタイトルで解る通り、…

漢字バトン

巧馬さんとこhttp://blog.goo.ne.jp/el-condor_pasa/e/24416be66a5786acd3d23e44453c54b7から回ってきました。モノカキの端くれとしては大切にしたいことであります。>「匠」。創造者。その手から生み出されるものは、文章でも模型でも命を持っています。こ…

「ガラスの仮面」が終わりまして。

原作ではまだ描かれていない「どちらが紅天女を演じるのか」ですが、

藤田昌雄「激戦場 皇軍うらばなし」

激戦場 皇軍うらばなし作者: 藤田昌雄出版社/メーカー: 光人社発売日: 2006/03メディア: 単行本 クリック: 10回この商品を含むブログ (2件) を見るなんか歯切れの悪い文章が気に入らなかったので改稿。旧日本軍というのは実に貧乏な軍隊でありました。なぜな…

カミシモ的アプローチ

つまり、人間が神様になるということをずっとやってきたのが姫川亜弓で、神様が人間になるということをずっとやってきたのが北島マヤである。それはどちらも「演じる」という点では共通しているのだけれど、中核たる本質は全く異なっているので、結果観る者…

ブライアン・フリーマントル「別れを告げに来た男」

別れを告げに来た男 (新潮文庫 フ 13-2)作者: フリーマントル,中村能三出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1979/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見るミステリ、と言い切ってしまうのはちょっと乱暴なエスピオナージュ。「冷戦」という時代は世界…

姫川亜弓は人間である

私は彼女の人間らしさを愛する。人が化け物と戦うためには、なにをすればいいのだろうか?

吉川和篤/山野治夫「イタリア軍入門」

【ミリタリー選書13】イタリア軍入門 1939~1945 (第二次大戦を駆け抜けたローマ帝国の末裔たち)作者: 吉川和篤,山野治夫出版社/メーカー: イカロス出版発売日: 2006/03/04メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 10回この商品を含むブログ (6件) を見る…

北島マヤの演じる「地」

地面から植物の種が芽吹き、双葉を広げて世界に満ちる。これすなわち「萌」であります!他になにが要りようものかは。

ついでに

昨日の本棚バトンにねじ込もうと思って、結局行き場がなかったやつ。対戦車戦1943―ドイツ予備役訓練局制作 (MG.DVDブック・シリーズ)作者: アートボックス出版社/メーカー: 大日本絵画発売日: 2004/12メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 5回この商品を含む…

突撃!隣の本棚バトン

盲管銃創さんのところhttp://8048.teacup.com/mokan/bbsから回ってきました。 誰かが回してくれるのを鼻息荒く尻尾振って待ちかまえていたなんてことは決してありますw 1.直感で選び出してください。今、一番お気に入りの一冊。 「Herrliche Tanzsitzung」…

自分の中に無いモノは

実は在る。もし自分の引き出しに無いものならば、それを身につければ良い。「自分の中には燃えるものがないなあ」と思うならば、試しに頭からガソリンかぶって、火をつけてみれば良い。結果はどうあれそれが「燃える」ということである。「萌えってなんだろ…

引き出しを引き出せ

自分が表出出来るモノは、自分が参照出来るモノでしかないということ。自分の持っている引き出しがひとつしかないひともいるだろう。たくさんの引き出しを持っているひともいるだろう。ひとつしかない引き出しが、狭くて深い人もいるだろう。 たくさんの引き…

ちょwwwwwwwおまwwwwwww 詰め甘杉wwwwww

↑北島家の墓にライター忘れてきた速水真澄の例。ツンデレは萌え要素の必然的な帰結だということは前に書いた。意外性、ということである。「一見すると○○だが、実は××である」という事象すなわち裏表。「あいつは表向きには○○だけど、裏では××だ。だからあい…

ロバート・ハリス「ファーザーランド」

ファーザーランド (文春文庫)作者: ロバートハリス,Robert Harris,後藤安彦出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1992/11メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (12件) を見るなんとなく再読。全然関係ない所から話を始める。昔ナチス・ドイツをネ…

アオイ・セノーの死

メモばかり続いていささか申し訳ない。読んでない訳ではないのだけれど、感想を書くほど印象が残らないというのがどうにも。 (以下、今週放送分のネタバレ含む)

ツンデレの神髄は詰めの甘さだ。

そこで表出される「本来現れるべきでないこと」に「萌え要素」を感じるのではないか…と思う。だからツンツンデレデレ流行りの昨今もワカランではないな。ところで「自己同一性」というのは投影するものだろうか、それとも反映されるものだろうか。それが問題…

マテリアライズすなわち「具現化」

というのは「舞−乙HiME」に於ける変身の定義づけである。この一連の変身プロセスは行為者Aから別体が分裂し(分身A′と呼称する)、分身A′の身体にトランスフォーメーションが発生し、しかる後に行為者Aと分身A′が一体化することによって完了する。…

ここではきものをぬいでください

台詞が同じでも、演技が変われば舞台は変わる。 では、変わらないものは何?演技演劇演芸演出演歌演。さんずいにとらそれは一体、なんなのだろう???

恩田陸「常野物語シリーズ」

大好きな作品の続編がぱっとしなくてガッカリ、という経験は誰にでもあるだろう。連作短編集「光の帝国」は個人的恩田陸ベスト3に入る傑作で、いわば続編にあたる2冊を読むのは少々不安があった。が、直木賞落選記念と言うことで買ってみた。正直受賞して…

伊坂幸太郎「チルドレン」

チルドレン作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/05/21メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 77回この商品を含むブログ (424件) を見るミステリーと言ってしまうのは多分間違いで本当はもっと別のモノだと思う。 2005年本屋大賞、5位入…

土日を使ってハードカバー3冊読んだのにどれもイマイチ。ちょっとしょんぼり。

リアリズムの対局に在るモノ

というわけで「野生」の演技がつかめない北島マヤは単身山中に籠もるのでありました。 ここまで「ガラスの仮面」の演技論は全て、自分の内側に在るものを外部に向けて表す、というそのひと言に尽きる訳です。もし自分の内側に無いものならば、まずそれを身に…

板倉光馬「どん亀艦長青春記」

どん亀艦長青春記―伊号不沈潜水艦長の記録 (光人社NF文庫)作者: 板倉光馬出版社/メーカー: 光人社発売日: 1995/01メディア: 文庫 クリック: 12回この商品を含むブログ (1件) を見るとまあ人間酒の上での失敗は数限りなくある訳なのだが、伊号潜水艦艦長とし…

アルコールバトン

巧馬さんの所から拾ってきました。http://blog.goo.ne.jp/el-condor_pasa/ 01)酒は好き?質問に対して質問で答えるのはよくないと言いますが、これに関しては質問で返したい。空気は好きですか?02)飲みに行ったとき、最初に頼むものは?一般的には「とり…

今週のガラスの仮面は

特に演技論じみた話が出なかったのでその辺参考にはならなかった。が、

ブライアン・ラムレイ「地を穿つ魔」

(創元推理文庫)" title="地を穿つ魔 (創元推理文庫)">地を穿つ魔 (創元推理文庫)作者: ブライアン・ラムレイ,夏来健次出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/01/11メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 30回この商品を含むブログ (79件) を見る昔々、自分が…

ジェフリー・ディーヴァー「クリスマス・プレゼント」

クリスマス・プレゼント (文春文庫)作者: ジェフリーディーヴァー,Jeffery Deaver,池田真紀子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2005/12メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 69回この商品を含むブログ (110件) を見る実に新年らしからぬ一冊であるがミステリ…